箸づくり

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箸づくり 
新日鉄住金エンジニアリング株式会社様

森ライが企業向けに提供している、国産材を用いた社員参加型の木づかいプロジェクト。これまで、同プロジェクトの積み木づくりも実施してくれた新日鉄住金エンジニアリングさんで、子ども用のマイ箸をつくる新しい試みです。福島愛隣幼稚園の年長さんに贈る箸は、焼きペンでお名前も入れます。可愛らしいサイズの箸には、銘木として知られる木曽ヒノキを使い、やはり国産の、クルミの実から出るオイルを塗って仕上げます。就業後の時間を割いて参加された皆さん、完成後のお顔は晴れやかでした!

当日の流れ

16:30
担当者及び森ライスタッフ集合、打ち合わせ、会場設営
17:30
参加社員集合、社会貢献活動の説明、森林学習、森のクイズ、活動背景や意義の説明
17:50
箸づくり
18:50
振り返り、感想共有
19:00
終了
19:30
片付け、森ライスタッフ解散

森の素材で、子どもたちのお箸を

業務を終えてお集りになった有志の皆さんは22名。いつものように、まずは竹垣隊長が、森ライおよび活動の背景にある日本の森の現状についてと、本日の作業の意義をお伝えします。恒例の「森のクイズ」でほぐれたところで、作業開始!専用のカンナで箸を成形する人のほか、仕上げに使用するオイルの原料にするため、クルミを割り、中の実を取り出す作業にいそしむ人も。小さなお子さんへの贈物だということで、慎重に、丁寧に、手元を確認しながら進めていきます。

殻が硬く、香り高い和クルミ。先の細い道具でほじくり出します。

会議室で森林浴??

ヒノキが材料なので、カンナで削るととっても良い香りが漂います。せっかくなので削ったときに出る削り節状の木屑も再利用しましょう。メッシュの小袋に詰めれば、森の香りの匂い袋が完成します。タンスの引き出しに入れたり、靴箱に入れたりするといいですよ。一方、クルミ班は人員を入れ替えながら黙々と。和クルミは小ぶりで非常に硬く、殻にびっちり詰まって入っている実(種子)もわずかなので、少々根気が要ります。この実は口に運ぶと、香りの高さと濃い味わいに驚かされます。さすが天然の、山の恵み!

木屑を詰めた匂い袋。いい香り!

可愛らしいマイ箸、完成です!

一番緊張するのは焼きペンでの名入れ。やさしい手触りになるまでヤスリをかけた箸に、ひとつ一つ、平仮名でお名前を入れていきます。世界にひとつのマイ箸ですね。どれも細かい作業のため、どなたも目は真剣!でも、ときどき聞こえてくる声は明るく、どこかものづくりのワクワク感も伝わってきて、空気は終始、和やかでした。こうした活動では、社内の横のコミュニケーションが、自然に生じるのもいいですね。きれいに仕上がって、小さな手になじむであろう可愛らしいマイ箸、食育と木育の両方の気持ちを込めて、子どもたちに届けます。お仕事あとにお疲れ様でした!

完成!素晴らしい!
  • ヒノキの香りに包まれながら、丁寧に。
  • 笑顔も素晴らしい!

担当者の声

市川さん:これまでの活動の中で一番盛り上がったように思います。ものをつくることが好きな人が多い会社ならではの集中ぶりでしたよね。「○○ちゃんってどんな子かな」と、想像しながらつくることができる点も良かった。私は身体に障がいを持っていて、これまでも、同じ困難を抱えている人たちへのサポートをしてきました。気負わず、楽しく続けられるような社会貢献活動を広げることに使命感を持っているつもりです。今日はまさに、楽しめる活動ができたと思います。

名村さん:皆の反応も良くて、とても楽しかったです。職務を忘れ、一参加者として加わりたかったくらいです。木に触るのは、純粋に気持ちがいいですね。CSR担当になってから、これまで気づかなかった社会問題に目が向くようになりました。きっかけは大事だと思います。ですから、多くの人に対して、きっかけを提供できるようになれればいいなと、担当者として思っています。

CSR・広報部
市川剛さん
CSR・広報部
名村敦子さん