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2016/11/14 Updated

有志メンバーによる蓮沼 殿下海岸の下草刈り

活動日
2016年7月23日(土)
活動場所
千葉県山武市蓮沼殿下海岸

活動レポート

海水浴客で賑わう九十九里浜 殿下海岸で
炎天下、黙々と下草刈り

2011年8月から津波被害林復興の活動を続けている蓮沼殿下海岸。2016年春までに約3.9haの植林を終えています。森を育てていくには植林後5年から7年の間、真夏の暑い時期に下草刈りをしなければいけません。植林した面積が増えれば増えるだけ夏の下草刈りが大変になっていくわけです。今回は、森ライ遊撃隊メンバーと有志メンバーの少人数での下草刈りを実施。子どもたちの夏休みがはじまり、蓮沼殿下海岸は海水浴やプールで水遊びの人たちで賑わう中ひたすら草を刈ります。
刈払機も導入して、作業の効率化を

真夏の下草刈りに集まってくれた皆さん。

早朝、新宿からレンタカーのワンボックスカーで九十九里へ。その前に森ライ事務所に寄り道して新規に導入した刈払機1台をピックアップ。森ライが蓮沼殿下海岸で千葉県と法人の森協定を結んでいるのは約4.2haで2016年の春までに、そのうちの約3.9haに抵抗性クロマツやトベラ、マサキなどを植樹し海岸林を造成しています。植林は毎年、エリアを決めて段階的に行っていますが、下草刈りは夏の暑い時期に一気にやる必要があります。そこで一般参加の下草刈りツアーとは別途、森ライ遊撃隊や有志のメンバーに参加していただき草刈りを実施しました。人手だけでは間に合わない部分もあるので今回初めて刈払機も投入です。

手強いセイタカアワダチソウの密林

一面の雑草の海の下にクロマツの苗がいます。

今回のミッションは2015年に植林をした約0.6haのエリア。今年はとくに雑草の勢いが旺盛でセイタカアワダチソウがみっしりと生い茂り密林状態。7月2日の森ライの活動で一部刈ってありますが、まだまだ広大な面積が残っています。参加者の5名は大鎌も持って1列になって刈り進みます。大人の腰から、高いところでは肩のあたりまで伸びたセイタカアワダチソウは、茎が固くなっていて鎌で刈るのも一苦労。

地域の人たちが散歩できるよう通路も草刈り

雑草が生い茂り通りにくかった通路は刈払機で。

自分は刈払機を使って通路の草刈りをしました。地域の人たちが散歩やジョギングに訪れることもある場所ですがセイタカアワダチソウや棘のあるニセアカシアが生い茂り、人が通行することができません。通路には苗は植えていないので誤伐を気にせずに刈っていくことができます。蓮沼の海岸林は1haあたり10,000本という密植。通常のスギやヒノキが1haあたり3,000本ですから、その3倍以上の高密度で苗が植わっています。苗と苗の間隔は前後左右1m。植栽地を刈払機で下草刈りするときは、よほど気を付けないと苗を誤伐してしまいます。

強い達成感を得られる下草刈り

雑草の中から元気なクロマツが顔を出します。

朝の9時半頃から始めてお昼をはさみ、午後3時前まで。適度に休憩を取りながら作業を続けました。夏の下草刈りは暑さとの戦いです。多少、雲があったのが幸いしましたが、それでもかなり体力を消耗します。アシナガバチの巣も1ヵ所発見。誰も刺されないうちに見つけたので、安全に処置することができました。行く手にはまだ雑草が壁のように立ちふさがっていますが、後ろを振り返るとクロマツの苗が気持ちよさそうに並んでいます。夏の下草刈りは、過酷ですがその分、やり終えたという達成感も強い作業です。夏はまだこれから。森ライの雑草との戦いも続きます。

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  • 苗を伐らないように周りの草を刈ります。

  • 地域の人たちの散歩道にもなる通路も雑草が生い茂っています。

  • 人が通れるようになりました。

  • 刈った部分と刈っていない部分がよくわかります。

  • 雑草の中から顔を出すクロマツたちを見るとちょっとうれしくなります。

  • 適度に休憩を入れながら熱中症に気を付けて作業。

  • 行く手にはまだまだ雑草の海が!

  • 目で見て作業の成果がわかるのも下草刈りの魅力。

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