佐久 大沢の森の現状視察

2017/10/30 Updated

佐久大沢の森の現状視察

活動日: 2017年10月9日（土）

活動場所: 長野県佐久市大沢財産区大沢の森

活動レポート

みんなが植えたヒノキは元気です
佐久大沢の森の今の姿

長野県佐久市大沢財産区の「大沢の森」は、森のライフスタイル研究所が初めて本格的な森づくりプロジェクトをスタートさせた記念すべき森です。2010年から2015年まで、たくさんのボランティアたちが、木を伐り、地拵えをし、木を植えて、下草刈りをして森をつくってきました。佐久市での森づくり活動は、2015年から同じ大沢財産区の「薪の森」にフィールドを移して続けています。「薪の森」の植林準備作業のついでに大沢の森の現状を視察してきました。

森ライの森づくり活動の原点

森の入り口付近。看板の高さをはるかに超えています。

2010年の11月にスタートした佐久大沢財産区でのヒノキの経済林づくりプロジェクト。広葉樹が侵入し荒れた状態の人工林を伐採し、地拵えをして将来、建築材などを生み出すことができるヒノキの経済林につくり変えるプロジェクトでした。植林は2011年から2014年まで行い、約3haのエリアにヒノキの苗、約7,150本を植えました。秋から冬はノコギリを使って雑木の伐採・地拵え、春は唐鍬を使って植樹、そして夏は手鎌を使って下草刈りと一連の森づくり体験のフィールドとしてたくさんの人々が訪れた思い出深い森です。

すっかり大人びた表情になっています

すくすく、みんな元気に大きくなっています。

2011年に植林した南西向きの斜面は、その後も森ライ一般参加者の手で下草刈りを続けてきたいちばん馴染みのあるエリアです。2014年以降は、下草刈りをしていないので斜面下の道にも雑草が生い茂っていて中まで入っていけませんでしたが、ヒノキは雑草のはるか上まで元気に生長しています。下草刈りをしていた頃には、雑草に埋もれてどこにヒノキの苗があるかわかりませんでしたが、いまは大人の背丈をはるかに超えるほど立派になりました。あと数年したら枝打ちを始めた方がいいかもしれませんね。尾根の方の作業道沿いでは鹿の食害により枯れている苗木も見られました。

100年後には誰かの家の柱になっているかも

尾根のいちばん上の道。両側にヒノキが植えてあります。

2012年の植栽エリアでもヒノキ苗は順調に生育しています。活着率はかなり良好です。4月21日に実施した植林には約90名が参加し、2,400本の苗を植えました。2013年4月20日に約80名が参加し1,600本を植樹。2014年4月26日には約50名が参加し1,650本を植えました。伐り残した杉の木の下など日当たりの悪いところは若干生育が遅いようですが、概ね順調に生育しています。最後に植林した尾根沿いのエリアは、大沢財産区の議員さんたちがこの夏も下草刈りをしてくださったようで、きれいになっていました。大沢の森には鹿が多く、視察をした時も（遠すぎて写真は撮れず）若い雌の鹿が遊んでいるのが見えました。大沢の森のヒノキたちは元気に育っています。森づくり活動に参加した皆さま、ときどき大沢の森を思い出してくださいね。

大沢の森の活動履歴書

やっと下草刈りを卒業した新米の森です。

● 2010年
11月13日伐採・地拵え “も”の巻
12月11日伐採・地拵え “り”の巻
● 2011年
1月15日伐採・地拵え “つ”の巻　雪のため中止
2月19日伐採・地拵え “く”の巻　雪のため中止
3月12日伐採・地拵え “ろ”の巻　東日本大震災のため中止
5月14日植林 “つ”の巻　BBQ
9月10日伐採・地拵え　BBQ
10月1日伐採・地拵え　BBQとチャンチャン焼き

遠くから見ても、ヒノキが生えているのがわかります。

11月12日伐採・地拵え　BBQとダッチオーブン　リースづくり
12月10日伐採・地拵え　ホットドッグ　ニッセづくり酒蔵見学
● 2012年
4月21日植林　BBQとダッチオーブン
7月21日下草刈り　BBQ
9月22日伐採・地拵え　峠の釜めし　プルーン狩り
10月13日伐採・地拵え　森のレストラン
11月10日伐採・地拵え　BBQ　森の音楽会（まなようへい）
12月8日伐採・地拵え　ホットドッグ　ニッセづくり酒蔵見学
● 2013年

2011年に植樹した斜面の上。

4月20日植林　BBQ、豚汁
7月27日下草刈り　エゾシカ肉カレー（伝統肉協会）
10月19日伐採・地拵え　BBQ　りんご狩り
11月16日伐採・地拵え　エゾシカ肉BBQ、森のカクテルバー
12月7日伐採・地拵え　ホットドッグ　ニッセづくり酒蔵見学
● 2014年
4月26日植林　BBQ
7月26日下草刈り　峠の釜めし

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