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2016/7/18 Updated

いよいよ始まる!森ライ夏の陣
下草刈りの後は、九十九里のお刺身の舟盛定食!

活動日
2016年7月2日(土)
活動場所
千葉県山武市 蓮沼殿下海岸

活動レポート

下草刈り2016のスタートは、
舟盛り定食つきの九十九里ツアー!

東日本大震災の津波で被災した、千葉県山武市・蓮沼の海岸林を再生するプロジェクト。2012年からこの地で植林を開始した森ライ、初夏には雑草と灌木に埋もれる苗木をレスキューする活動が欠かせません。植林したクロマツの成長スピードよりも雑草のそれの方がうんと早く、最低一年に一度の下草刈りを怠ると、雑草に覆われて苗木に日の光が当たらなくなってしまいます。この地域は広範囲で被害を受けたため、 まだまだ再生のための植林が必要。植えれば植えるほど夏の下草刈りも必要になります。汗ダーダーです。骨が折れます。だけどその分、達成感もひとしおなのです。2016年の当活動の幕開けは、景気づけにお刺身舟盛り定食のご褒美つきです!
森ライの活動は、ガチなのだ!

「草」とナメてはいけません。大鎌でやっつけるサイズもワサワサあります!

ほどよい薄曇り、下草刈り日和です!森ライ一般参加のメンバーと、TOTOグループとジョンソン・エンド・ジョンソンの社員ボランティアの皆さんと、合わせて50名弱、力を合わせてクロマツの苗木を救い出します!鎌の使い方やハチ対策などの注意事項を、バスの中、それから現地でも確認してから活動開始。目の前に広がる雑草の海にひるまずにはいられませんが、やると決めたらやるのです(笑)!ザクザクザクザク、永遠に続きそうな雑草の海原を、ひと刈り、ふた刈り着実に、千里の道も一歩から。森ライの森づくりはガチなのです。なんといっても、大人の背丈に届きそうな雑草は、株も頑丈でヤワなものではありません。加えて、ときどきトゲのある植物もあるわ、刺されると痛いアシナガバチはいるわ、注意が必要なのは鎌づかいだけではありません。

数十年後の森を胸に描きながら・・・

休憩も大事!水分摂りながら。

日本中の海岸で、潮や風、砂から人の暮らしを守ってきた海岸林。昔の人は同じ苦労をして、これほどたくさんの木を植えてくれたんですね。いえ、装備も道具も今のようではなかった当時は、もっと苦労したに違いありません。こうやって私たちも、数十年後に立派な森と化すクロマツの姿を想像しながら、次の世代のために汗をかこうではないですか!…いやしかし、だんだん暑くなってきましたね。無理せず休憩しながら進めますよ。麦茶で一服も大事です。

小学生も参戦してくれました

力を合わせて、こんな感じに!

この日は小学6年生のK太くんが参加してくれました。K太くんは、森ライが一昨年から取り組んできた、シングルマザー家庭を対象としたアウトドア活動で、おなじみの参加者です。ただ、いつもはお母さんやお兄さんと一緒で、単独参加は初めてです。ましてや、いつもと違う、大人ばかりに囲まれての一日。「大丈夫かな」と少し心配しましたが、そんな心配もなんのその、顔なじみの竹垣隊長や、救急救命士の新井さんをはじめ、大人と会話を交わしながら、草刈り隊の戦力として、汗だくになりながら立派にお役目を果たしてくれました!

お疲れさまでした!

活動終了後、爽やか笑顔の参加者にはさまれて、爽やかさが足りない竹垣隊長。

お昼に近くにつれ、さすがに疲れの色が濃くなってきた一同。汗をいっぱいかき、お腹はグーと鳴り、お風呂とごはんが恋しい…。「あと15分くらいで終わります。もうひと頑張り!」という岩崎隊員の掛け声に、力をふりしぼり、「絶対筋肉痛だ…」という悲痛な声も、「ダイエット成功かも」の喜びの声も、聞こえてきたとか聞こえなかったとか。おかげで救い出され、誇らしげにピンと背筋を伸ばしたかのようなクロマツの苗木が、一面にその姿を現しました。数名がハチに刺されるアクシデントもありましたが、帯同の救急救命士が即対応、事なきを得て、本日の活動は終了です!一般参加の皆さんも、継続してこの活動に参画してくれているTOTOグループの皆さん、そして初めて参加してくれたジョンソン・エンド・ジョンソンの皆さんも、本当にお疲れさまでした!

美しい海岸林復活に、ご協力ください!

舟盛り定食を前に、笑顔弾ける!

さてさて、ひとっ風呂浴びてすっきりさっぱり生まれ変わった森ライ一行が向かうのは「海の家 九十九里」。待ってました!本日のご褒美、舟盛り定食です!これがまた、想像以上のインパクトの舟盛りで、厚切りのお刺身の数々。前出の小学6年生、K太くんも食欲爆発!「めちゃくちゃおいしい!帰ったら絶対話す!」と、兄弟への自慢を誓っていました(笑)。終わってみれば、みんな笑顔で、「楽しかった!また来るよー!」と、再びの下草刈り参戦に意欲満々。お土産も買って、めでたしめでたし。ちなみにK太くんが、なににしようか迷った末にお小遣いで買ったのは、九十九里名産メザシのセット。親孝行ですね。また来てね。

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  • 頑張るぞー!

  • 黙々とザクザク。

  • 汗だくでも、笑顔でピース!

  • 麦茶用の紙コップは、名前を書いておき、何度も使うのです。これは和田さんのですね。

  • 森ライの活動で植えた苗、元気に育ってます!小さくても松ぼっくりをつけてましたよ。

  • 相当働きましたが、まだ十分お元気なようです(笑)。

  • お昼ごはんとお土産はこちら。

  • じゃーん!舟盛り定食〜

  • 恒例森のクイズ、こちらはサービス問題!

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Voice
─参加者の声─
  • 和田肇さん
    森ライの活動には、草刈りを含め何度も参加しています。自然を間近に感じながら体を動かして汗をかき、お風呂に入ってさっぱり!気持ちがいいじゃないですか。普段はデスクワークなので、身体に適度な負荷を与えるのも大事。草刈りは特にやった感がありますよ。ここ蓮沼での活動は、震災復興に役立つことができる喜びもありますね。それからもうひとつ森ライの魅力をあげると、竹垣隊長の人柄がいい。堂々としていて物怖じせず、カッコいいです。
  • 西村暁良さん(左)、福島尚さん
    (ジョンソン・エンド・ジョンソン)
    西村さん:今日は部下(福島さん)に誘われて来ました。妻が宮城県出身なのと、若いときに仕事で東北をまわった経験から縁を感じて、毎年なにがしかの復興ボランティアに参加しています。海岸林は昔の人が植えてくれたのだから、今度は自分たちが将来世代のために植え育てる番ですね。
    福島さん:会社では社会貢献活動を推進する立場にあるので、社内で実感を持って話せるよう参加しました。これはやりがいがあります!気づくととり憑かれたように夢中でやり続けてしまって、上司(西村さん)に「抜くところは抜かないと」と、今日も言われてしまいそうです。単純作業の中になにかを見出しているつもりですが、どうもいつも猪突猛進で…(笑)。
  • 平蔵和幸さん、由紀さん
    (TOTOバスクリエイト)
    ここ蓮沼での活動には何度か参加していますが、草刈りは初めてです。今年は目印棒の打ち込みから植林、下草刈りと、一連の作業を経験しようと思いまして。草刈りがこんなに大変だとは思ってなかったのですが、慣れない鎌の扱いにもだんだん慣れてきました。周囲にはずいぶん大きくなった苗木を見ることができます。続けて参加することで成長を見守る楽しみが生まれて、また来ようと思えますね。妻はダイエット効果も期待して来たみたいですけど、このあと絶対いっぱい食べちゃいますよね(笑)。
  • 福井元さん(左)、貴大さん
    (TOTOハイリビング)
    東日本大震災の被災地にできることをしたいと思い、当時中1だった息子(貴大さん)を誘って参加したのが始まりです。その息子も19歳ですから、感慨深いですね。毎年苗木が増えて、景色が変わっていく達成感があります。草刈りは一番しんどいですけれど、何度も来てます。千葉在住で、震災のときは家中の家具が倒れて、避難所で一晩、不安な夜を過ごしました。それもあって思い入れがあるんです。息子も「草刈りは大変で好きじゃない」と言いながら、同時に「ここまできたら続ける」と言っています。
  • 飯村みほさん
    撮影担当として同行しています。もともと友人の参加をFacebookで知り興味を持ち、一般参加者として来ていたのですが、フォトグラファーとしてお役に立てるならとお手伝いするようになりました。森ライの魅力は、竹垣隊長の、楽しくやろうという心意気だと思います。作業は参加者の自主性に任せつつも、みんなが楽しめるよう心を砕くやり方に、とても共感しています。そんなところが写真で伝わるよう、笑顔がこぼれる瞬間をとらえるべくがんばります!