ほうとう作るぞ。樹海歩くぞ。氷穴探検すっぞ!
母と子の野外体験
- 活動日
- 2015年11月1日(日)
- 活動場所
- 山梨県富士河口湖町鳴沢氷穴周辺
活動レポート
秋色の富士山。
ほうとうづくりと、樹海の氷穴探検!
晴れた空、色づいた木々
新宿を出発したバスが富士河口湖町に到着すると、きれいに色づいたお山が目の前に。空は青く高く、空気はひんやり。今日の一日をサポートしてくれる富士山アウトドアミュージアムのみなさんと合流して、早速、お昼ごはん用のほうとうづくりに取りかかります!手順は、富士山アウトドアミュージアムの「ふなぼう」こと舟津章子さんが教えてくれるよ。水を加えてよく練った小麦粉を、めん棒で延ばしてざっくり幅広に切った、歯ごたえのある麺が特徴のほうとう。味噌仕立ての具沢山汁の中で麺を煮込み、熱々をいただきます。調理のハイライトはなんといっても麺づくりです。骨が折れますが、ちびっこに人気の作業でもあるのです。
ちびっこも、麺づくりに奮闘!
まずは小麦粉にお水を加えて、コネコネを繰り返し、ひとつの球状にまとめます。なめらかになるまで、体重をかけて…とはいえ、小さな子の場合、これがなかなかはかどりません。それでも根気よく取り組む子どもたち、表情は真剣です。やっとなめらかに仕上がっても、ここからが本番。今度はめん棒で薄く延ばしていきます。これまた慣れないと、大人でも簡単にはいきません。時間のかかる工程を、お母さんやスタッフと一緒に頑張ります。にんじん、かぼちゃ、油揚げ、ほうれんそうなどなど、野菜を切る担当は主にお母さん。さすがに手際が良くて、みんな麺待ち!
頑張れ、頑張れ!
「先生、これくらいでいい!?」と、あちこちから声が飛びますが、「もっともっと(生地を)薄くして!」…ふなぼうからのOKはなかなか出ません。グループ分けして行われてきた作業には、徐々に差が出てきます。ついに、生地を切って麺状にして、汁に投入するグループが現れました!一方、その時点でまだ先の見えないグループも…。自分でやり切ろうと、黙々とめん棒を転がすちびっこを尻目に「うち、ホントに今日中に食べれるの…?」と弱気になるお母さんも(笑)。
手づくりほうとう、最高です♪
助っ人の力も借りながら、なんとか麺を完成させ、煮込む工程に移ります。薪火に大鍋をかけ、ぐつぐつと、あとは待つだけ。待ち遠しい…!順番に、「できたよー!」と運ばれてくる大鍋のほうとうは、見るからにおいしそう!湯気をふわーっと顔に浴びて、フーフーしていただきます!「おいしい!」と口々に言いながら、おかわりの連続。麺はテーブルによって、仕上がりに個性があって、見た目や歯ごたえも違うみたいです(味見して歩いたお母さん&スタッフ談)。「自分たちがつくったのが、一番おいしいよね〜」と、自画自賛しながら、とにかくおいしく食べました!
お片づけのあとは、樹海に繰り出します。
ほうとうでひとしきり盛り上がったあとは、ちゃんと後片付けしましょうね。東京よりもうんと冷たい水で食器を洗い、冷えきった小さな手を、そーっと忍び寄って人の首筋につけて驚かす、いたずらっ子も登場です。驚いた大人の様子に、きゃっきゃと喜んで逃げ回るのです。どんなことも遊びにしてしまう、子どもは遊びの天才です。きれいに後片付けしたら、午後のメインイベント、樹海の氷穴探検に出発!富士山アウトドアミュージアムのスタッフに導かれ、青木ヶ原樹海に暮らすいろんな生き物について学びながら、樹海を歩くこと一時間半弱。さぁ、鳴沢氷穴に到着!
氷穴探検!
今から1150年以上前の噴火で流れ出た溶岩流が形づくった洞窟。地下に開いた入り口を進むと、外とはレベルの違うひんやり感です。「氷穴」と呼ばれるだけあって、夏でも氷に覆われているのだそう。まるで大きなもぐらのトンネルのようにカーブしながら、150m(総延長)も続いているというからすごいです。照明が設置されているとはいえ、中は暗く、途中、狭くなっている箇所や、氷の造形がきれいな箇所があって、まさに探検気分。去年はコウモリ穴、今年は氷穴、富士山の楽しみは、外から眺めるだけではありませんね。無事に探検をやりとげて、「面白かった!」と今日もご機嫌のまま、バスに乗り込み帰途に着きました。