めざせ、植林!来春の植林のためのスペースづくり・地拵えツアー
- 活動日
- 2015年11月14日(土)
- 活動場所
- 長野県佐久市大沢地区「薪の森」
活動レポート
バツグンのチームワークで、植林予定地をすっきりキレイに!
雨にも負けず、大勢の参加者が集合
2015年も残すところあとひと月半。本格的な冬を前に、森ライは着々と来年に向けての準備を進めています。この日の活動は、来年の植林予定地の地拵え。一般参加者に加え、いつも参加してくださるグローリー(株)からもたくさんの方たちが集まり、総勢60名以上の大所帯となりました。佐久へ向かうバスの車内では、白川郷の合掌造り民家の屋根を葺くためのコガヤを栽培、運搬する様子を描いた、民族文化映像研究所制作のドキュメンタリー映画「コガヤとともに」を鑑賞。山を管理し、その恵みに守られながら生きる山村の暮らしは、森ライの活動内容とも密接に関わっています。大沢分教場に着くと、埼玉から出発した竹垣隊長とグローリーのみなさんもほぼ同時に到着。雨が降り始め、冷え込みも強いので、各自しっかり身支度を整えて開会式へ。信州そまびとクラブの工藤さんからは、作業の説明とともに、くれぐれも足元に気をつけて、と注意がありました。
現地は真っ白な霧。足元に気をつけて!
作業場所に到着すると、見下ろす斜面は真っ白な霧に包まれています。岩崎隊員、林業家の田丸さん、東京チェンソーズの吉田さん、佐田さん、森谷さんをリーダーに5つの班に分かれ、急斜面を降りて作業をスタートします。伐採後の枝が積み重なり、気を抜くと足元がつるっと滑りそう。「この前、滑って転がっちゃったんだよね〜」と事も無げに話す常連参加者の方がいらっしゃいました。幸いケガはなかったものの、落とした手袋を探すのに苦労したとか……。今日は誰も転がらないことを祈るばかり。
力を合わせて、みるみる地面がキレイに
作業が始まると、各班チームワークを発揮して、雨をものともせずどんどん進めていきます。大きな木を運びやすいサイズに玉切りし、植林の邪魔にならないように棚状に積み上げて、残っている灌木はノコギリやチェーンソーで伐採。石や投棄されたゴミもていねいに拾います。斜面の上から見ると、コマ送りのようみるみる地面がキレイになっていく様子がわかり、なんだか感動してしまいます。休憩を挟みながら2時間ほどの作業を終えるころには、来たときとは風景が一変。ちょうど霧も薄れてきて、すっきりとした地面を眺めながら、満足げな表情の一同でした。来春にはこのフィールドにコナラの苗を植え、そして何十年にもわたって森が育っていきます。
人気の釜飯に大満足!
大沢分教場に戻ると、竹垣隊長が心配していたお昼ご飯が無事に届いていました。今日はおぎのやの釜飯です。あたたかいお味噌汁付きなのが、冷えた体にうれしい!ちょっとスペースが手狭ではありましたが、場所を譲り合ってにぎやかにいただきました。東京チームはこのあと、あさしな温泉穂の香乃湯に立ち寄ってしっかり体を温め、帰路へ。「植林も参加したい!」という声がたくさん聞こえてきました。春にはぜひまた、この場所に集合しましょう!
Voice
─参加者の声─
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長塚美冴さん・藪 佑樹さん
Gap JapanでCSR推奨リーダーをしています。アメリカで働いていたことがあり、向こうでは当たり前のように行われているボランティア活動が、日本ではほとんど普及していないことに疑問を感じて、発達障害のある子どもたちの支援などの活動を始めました。自分にできることを、精一杯やるのがモットーなので、今日の力仕事も全然苦になりません!(長塚さん)
長塚さんに誘われて一緒に参加しました。みんなで作業すると、景色がどんどんきれいになっていくのがすごいですね!初めてのことばかりで、新しい発見もたくさんありました。切った木はどこかで処分するものだと思っていましたが、自然とバクテリアに分解され、土に還っていくと聞いて驚きました。(藪さん)