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2016/11/14 Updated

キャンプファイア、今年もやります!カヤの平高原ブナの森づくり

活動日
2015年9月12日(土) ~13日(日)
活動場所
長野県下高井郡木島平村カヤの平高原牧場

活動レポート

霧に包まれながらブナの森づくり

【9/12-13開催】今年2度目となるカヤの平高原牧場でのブナの森づくり。未利用牧草地に林縁部から掘り採ったブナの稚樹を移植して、ブナの森をつくるユニークな活動です。今回は、カヤの平高原ロッジを宿舎にして、いつもよりゆったり高原の自然を満喫します。希望者はテント泊もOK。夜はキャンプファイヤーで大いに盛り上がりました。雲が多い天気でしたが、ときおり雲の合間からきれいな星空が顔をのぞかせました。
早朝の地震にびっくり

出発日の早朝に東京湾を震源にした地震が発生。新宿に向かう途中で、地震に遭い大きな揺れに驚いた人も多かったようです。ダイヤが乱れたため、出発時間に遅れる人もでましたが、無事に全員が集合、木島平村を目指し出発しました。途中の高速道路は、渋滞もなくほぼ予定通りに木島平村に到着。最初に向かったのは、瑞穂木材さんの製材工場です。宮崎社長のご好意で普段は見ることができない製材所内を案内していただけることになりました。

瑞穂木材の製材施設を見学

お土産に北信州産材を使ったスマホ置きをいただきました。

出迎えてくれた宮崎社長に案内されて丸太の状態から、皮を剥く機械や丸鋸で製材する機械、乾燥させる機械など山から伐ってきた丸太が建築用材に加工される過程を見学。丸太の年輪を見て、枝打ちをした痕跡や、木取りの仕方なども説明していただきました。国産材が直面している問題など「木」にいろいろ学ぶことができました。そして、帰り際には北信州でとれたヒノキ、スギ、アカマツ、カラマツの4種類の木を使ったスマートフォン立てをお土産にいただきました。

お昼は木島平産の食材に舌鼓

さて、お腹も空いたところで木島平の道の駅でもあるファームス木島平でお昼ごはん。会議室をお借りして、木島平産のネマガリタケともち米で炊いたおこわのお弁当と夕顔のお味噌汁。おこわは「竹のこわ」というネーミング。使っているもち米も木島平村にしかない珍しい品種だそうです。夕顔のお味噌汁には薬味に刻んだミョウガがたっぷり。やさしいお味でした。お腹もいっぱいになったところでカヤの平高原へ向けて出発です。

いよいよブナの森づくり

ファームス木島平がある木島平村の中心部からくねくねと曲がった山道を1時間ほど登って行くとカヤの平高原に到着します。麓付近ではスギやヒノキ、カラマツの人工林ですが、標高が高くなるにつれシラカバ、ダケカンバなどの広葉樹が多くなり、やがてブナの森が姿を現します。カヤの平高原総合案内所の前にバスを降り、身支度を整えブナの森へ向かいます。

やさしい霧に包まれてブナの掘り採り

霧に包まれた幻想的な風景の中で。

カヤの平高原では、雨は降っていないもののときおり深い霧が立ち込めてきます。ちょっと幻想的な風景でした。初日は、苗の掘り採り。各自、剣スコを持ってブナの苗を探します。移植するエリアは、夏の間にクマイチゴなどの雑草、灌木が人の背を超えるほどまで生長し、中に入れない状態。木島平村役場の山本さんと森ライスタッフとで刈払機を使って草を刈り取りました。生い茂った草の下では、今年植えたブナの苗が元気に育っていました。

雲の合間から天の川も見えた!

夜はキャンプファイヤー!

明日、移植する分の苗をリアカーで移植場所に運搬し、敷いたブルーシートの上に仮置きして本日の作業は終了。カヤの平高原ロッヂへ引き上げます。採れたてキノコの天麸羅などお料理が盛りだくさんの夕食の後は、お楽しみのキャンプファイヤー。総合案内所の池田さんが前もって丸太を井桁に組んでおいてくれました。お約束のマイムマイムも竹垣隊長のリードで無事終了。雲の流れが早く、ときおり晴れ間が出ると、そこには息が止まるような星空が顔を出します。天の川もはっきりと見ることができました。

ブナの森がまた少し増えました

心配していた雨は降らず、夜も思ったよりは冷え込まなかったのでテント泊の人も快適に過ごせました。翌朝は朝焼けも見ることができました。さて、いよいよ苗の植え付けです。1m幅に表土を剥ぎとってある場所に前後左右50cm間隔で植えていきます。植えた後、苗のまわりをよく踏み固めるのがポイント。こうすることで根と土壌が密着し、根が水分を吸収しやすくなります。涼しい天気のおかげで着々と作業が進み、予定よりも苗を植え終えてしましました。そこで、お昼までの間に信州大学の自然教育園を散策しました。約700mの散策路で、様々なブナの形態を見ることができます。園内にはキノコがたくさん生えていて、子どもたちは大喜び。ブナの実も落ちていて、ソバグリと呼ばれるブナの種を観察できました。

温泉で疲れを癒やし、帰ります

カヤの平高原ロッジでカレーライスのお昼を食べ、森づくりの旅の締めくくりは、望郷の湯 馬曲温泉です。2日間の疲れを癒やします。お風呂あがりに名物の木島平産の生乳を使ったソフトクリームは欠かせません。今回の活動では、現地参加も含め14名、スタッフ6名で約800本の苗を移植。広大なカヤの平高原牧場の未利用牧草地の一部が森に還る準備を始めました。大きく育って!とい想いを残し、木島平村を後にしました。

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  • たくさんの丸太にびっくり。瑞穂木材の製材工場見学。

  • 丸太が材木になる過程を学びました。

  • ファームス木島平のおしゃれな会議室で昼食。

  • ブナの掘り採りに向かいます。

  • 竹垣隊長が苗の見つけ方、掘り方を指南。

  • 今日のお宿、高原ロッヂとテント。

  • 焚き火奉行となり、服を火の粉で穴だらけにした竹垣隊長。

  • 2日目は、掘った苗の移植です。

  • 着々と植え付け作業は進みます。

  • 信州大の自然教育園を見学しました。

  • 森づくりの〆は、馬曲温泉の地元産生乳を使った濃厚な風味のソフトクリーム!おいしい!

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