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活動レポート

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2016/3/2 Updated

デコNisseと「ざんざ亭」の鹿料理、
酒蔵見学にも行くよ!ツアー

活動日
2015年12月5日(土)
活動場所
長野県佐久市大沢「薪の森」

活動レポート

個性いろいろデコNisse、今年もかわいく♡できました。ジビエも味わい、2015年充実の締めくくり!

2015年の森づくり、16回目の活動にして、この日がラスト!長野県佐久市の「薪の森」へのツアーです。小ぶりの雑木を伐り出して玉切り(適当な長さにカットして丸太にすること)し、Nisse(ニッセ)の材料にします。Nisseはデンマークに伝わる小さな妖精で、クリスマスにはサンタクロースのアシスタント役をするのだとか。かの地ではサンタよりも人気なのだそうですよ。5年目のNisseづくり、一昨年、昨年に続き造形作家の山下味希恵さんにお手伝いいただきながら、思い思いのMy Nisseを完成させます。今年の締めくくりとだけあって、豪華な森のお昼ごはん!加えて地元の酒蔵への立ち寄りのお楽しみもついて、ご褒美の多いツアーでした!
今年最後のツアーは33人で

青い空、澄んだ空気、爽やかな隊長。

今年を締めくくる活動、総勢33人(一部現地集合)の参加者が、いつものように眠い目をこすりながら?元気にバスに乗り込みました。車中では、民族文化映像研究所制作のドキュメンタリー映画「草・つる・木の恵み」を鑑賞。白川郷で受け継がれてきた、地元の植物を使った丁寧な手仕事により、山あいの暮らしの道具が生み出されていく様子に感嘆の声が漏れます。木やツルや草がなどの自然の資源が人々の知恵により形を変えていくさま、無駄なく大切に使われるさまには、都会の現代人として思うところがあります…。道中、森ライの活動についてのムービーも、竹垣隊長、岩崎隊員からの案内を交えて流します。目的地「薪の森」でなにを目指しているのか、背景とともにきちんと伝えるのも森ライの大事な仕事ですから。

森ライはいつも、臨機応変!

作業開始です!

「薪の森」の活動拠点として使わせてもらっている、大沢 森の分教場に到着です。パートナーシップを組んでいるNPO信州そまびとクラブの皆さんと合流。早速、活動上の注意をお聞きして、ヘルメットや手袋などの装備を整え、再びバスに乗って現場に向かいます。都内より気温は低いものの、空は晴れ上がっています。さて、ときどき見舞われる予想外のアクシデント。来年の春の植林に向けた地拵えを兼ねて、Nisseに使うためにみんなで伐採するはずだった雑木たち、事前の整備できれいさっぱり姿を消していたことが判明。今日の活動は、急遽、大沢財産区の許可をもらって、お隣の森にお邪魔することに。

木の個性を感じながら、ノコギリを引きます。

ノコギリでシャカシャカ、頑張れ〜。

Nisseにするのに良さそうな木はたくさんあります。伐り倒すときには、必ず周囲に声をかけましょうね。各自伐りたい木に目ぼしをつけ、木に向き合いノコギリで伐り始めると、大きさ、太さは同じようでも、木肌や香りなど、それぞれ個性があることが実感できます。Nisseの材料に、なるだけまっすぐの木を選ぶ人、あえてちょっと曲がった箇所を選ぶ人、参加者の好みも個性があります!しばし夢中でノコギリを引き、Nisseの材料が十分に揃ったら、飾りつけ用の小枝や松ぼっくりを集める人も。動き出して体があたたまると、ひんやり澄んだ空気が気持ちよく、一方、森の温度はちょっぴり上がったように感じられました。

至福のお昼ごはん!

こんなご馳走がいただけるとは!

作業を終わらせ、分教場に戻ります。そこで待ち受けていたものは…!伊那の“鹿ジビエと山師料理”「ざんざ亭」さんのお料理。もちろん事前に聞いていましたが、美しく並んだ鹿料理を前に、どよめく一同!次々とスマホを取り出しては写真を撮ります。3種類のおにぎり、熱々で具だくさんの豚汁までスタンバってます!おいしい食べ物は、食べる前からテンションを上げますね〜。ざんざ亭の長谷部さんにお料理について説明してもらう間もみんな笑顔、食べ始めても、もちろん笑顔です!

地域貢献の一貫で、子どもたちにも

楽しい楽しいお昼ごはん♪でした!

贅沢なお昼ごはん、とってもおいしかった!…けど、食べたらおしまいではありません。今日はこれをしたくて参加した人もたくさんいるのです!次はいよいよ、Nisseづくり!実は参加者が森に行っている午前中、分教場では森ライのもうひとつの活動が行われていました。大沢地区の子どもたちをご招待して、親子でNisseづくり。山下味希恵さんを先生に、10名のお子さんを含む18名のみなさんが参加しました。森ライの活動は、地域との信頼関係なくしては成り立ちませんから、こうした機会での交流も大切です。

世界でひとつのMy Nisseが完成!

どんなNisseができるかな。制作中はみんな真剣!

というわけで、午後のNisseづくり、大人の部。子どもたちに負けない創造性を発揮できるでしょうか。山下味希恵さんが持参してくれたたくさんの材料は、どれもとってもかわいらしく、My Nisseにどれを着せようか、なにで飾ろうか、色とりどりの布や、ベルや木の実などを前に、山下さん作のお手本にも目をやりながら早速迷います。じきにひとつふたつと完成し始めました。さまざまなお顔、さまざまな衣装の、世界でひとつのNisseたちが誕生。ちょっと不思議でヘンテコな子もいますが、どれもこれも愛嬌はばっちりです!最後は作品を手に記念撮影をして、楽しいクラフトタイムも終了です。

来年も、「正しいことを、楽しく。」どうぞよろしく。

利き酒選手権。森ライチームは強豪ぞろい(内緒)!

ご機嫌の一同、立つ鳥跡を濁さず。きれいに後片付けして帰ります。お掃除が済んだら出発。民族資料館も併設した、老舗の大澤酒造さんを目指します。バスの駐車場から、旧中山道・茂田井宿の趣のある家並みを眺めながらやや歩いたところに大澤酒造さんはありました。酒蔵特有のかぐわしい香りが漂います。なんでもこちらが所蔵していた元禄時代の古伊万里の徳利からは、日本最古の酒が発見されたらしいですよ。資料館にお邪魔して、試飲して、お買い物して♪満足満足。この日は渋滞もほぼなく、スムーズに帰京できました。 今年もお疲れさまでした!来年もたくさんご一緒しましょうね!ありがとうございました。

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  • 森の美女たち。

  • キマってます!

  • 笑顔が最高です。

  • クリスマスのリースに。

  • ざんざ亭の長谷部さん。本当においしかったです!

  • Nisseの材料。多彩です。

  • 先生をしてくださった造形作家の山下味希恵さん(眼鏡の女性)。

  • 個性あふれるNisseが完成!

  • おまけショット♡

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Voice
─参加者の声─
  • 石井このみさん
    お友だちに誘われて初参加です。もともとアウトドアが好きなのですが、特に釣りが大好きで、5年ほど前から海釣りにハマっています。ですから、今日は海から山に!森ライのサイトを見たら、森を守るために木を切る必要があるとあって、知識がなかったので興味を持ちました。海と山はつながっていて、山が健やかでないと海も豊かにならないですよね。いつまでもきれいで豊かな海で遊ばせてもらえるよう、山にも目を向けたいと思います。木を切るのは、ワイルド感がいいですね(笑)。
  • 阿部民子さん
    農業やガーデン、園芸関連を中心に仕事をしている編集者です。以前取材で、雪どけの八甲田のブナ林に赴いたとき、森の魅力に開眼しました。きれいできれいで感動して。森にある、ざわざわという音にも、沁み込むような香りにも、とても癒されます。日常を忘れさせますよね。木にさわると感じられる独特のぬくもりも大好きで、神社のご神木にも絶対にさわりたいタイプです(笑)。伐るのは初体験でしたが、木肌のみずみずしさから生命力が伝わってきました。これを部屋に飾れるのは喜びですね。
  • 河本涼子さん
    3年以上前に登山を始めて、最近は頻繁に長野に訪れるようになりました。同じ山でも季節によって、誰かと登るかひとりで登るかで味わいが違うんですよね。生き物に出会うのも楽しみのひとつで、雷鳥に出会ったときは感激しました。一方で、獣害の話もたびたび聞かれて、もともとの原因が人間にあることも多いと知り心を痛めていました。美しい森を守るための森ライの活動にも、そんなところから興味を持ちました。やっと参加できて良かったです。DIYでノコギリは使いますけど、生きている木は要領が違いますね!
  • 二宮かおるさん
    勤務先の企業で、社会貢献活動の責任者をしています。従業員が主体となっての森づくり活動もあって、本格的な作業もするのですよ。私自身がもともとアウトドア志向ですし、さまざまな活動を知るのは職務の一貫でもあるので、森ライの活動には以前から興味を持っていました。Nisseづくりはすごく楽しいですね。気軽なものづくりを通して、年輪や木肌の個性に改めて気づいて、こうした活動もいいものだなぁと思いました。美大出身なもので、そもそもこの手のことが好きなんです。すっかり楽しんでしまいました。