下草刈りの後は、老舗旅館でまったりするツアー
- 活動日
- 2015年7月11日(土)
- 活動場所
- 長野県佐久市大沢地区
活動レポート
苗木を元気に育てる「下草刈り」。開幕2戦目!
夏といえば・・・

大沢分教場での開会式。気合い入れていきましょう〜
森ライの夏の定番、下草刈り。本日はシーズン第2戦目、竹垣隊長いわく「準決勝」です。梅雨どきから夏にかけては、植物が最もイキイキと生長する季節。もちろん雑草も例外ではありません。林業や農業に携わる人にとって、夏といえば草刈り、草刈りといえば夏、なのです。この日の活動は少人数ということもあり、バスの中では活動内容や注意点を確認するとともに、一人ずつ自己紹介。作業前なのになぜか筋肉痛の人、負傷している人が数名いらっしゃいました。そんな体を押して参加されていることに頭が下がります。けど、今日はケガを増やさないように、安全第一でいきましょうね!
梅雨の晴れ間、絶好の草刈り日和

現地到着。草ボウボウの斜面は、相手にとって不足ナシ!
大沢分教場で、信州そまびとクラブの工藤さん、大沢財産区議長の有賀さん、現地集合の八十二銀行のみなさんたちと合流し、開会式。「自分だけの草刈りの楽しみ方を見つけてください!」という竹垣隊長の言葉を合図に、各自草刈り鎌を手に取り、作業場所へと出発します。この日はまだ梅雨明け前でしたが、抜けるような青空が広がり、途中の田んぼには今のうちにとばかりに作業に精を出す農家さんたちの姿がありました。里山の風景を眺めながら歩くこと15分ほどで、現地に到着です。「おお〜」と「うわ〜」の中間ぐらいの声が上がりました。これは刈りがいがありそう。斜面が草に覆われて、地面が全く見えません!でも、そんな中でも3年前に植林したヒノキたちは枝を広げ、すくすくと育っています。樹高が高くなると葉が日陰をつくるため、自然と草は生えなくなりますが、木々が若い間はこのまま元気に生長を続けられるように、しっかりサポートしてあげましょう。
この達成感がたまらない!

地面に抱きつくようにして登りながらの草刈り。
さっそく作業スタート。ビギナー中心のA班とベテランメンバー中心のB班の二手に分かれ、斜面を下から上に刈り進めていきます。B班はさすがに手際がよく、早くもザクザクと音を響かせ快調な様子。A班は工藤さん、有賀さんのお二人にまず作業手順を教わります。鎌は大きく振らず、草を片手で引っ張りながら刃を当てること、トゲのある植物や、ハチの巣に注意すること、そして、間違えてヒノキを切らないこと。切っても枝葉は再生しますが、幹の先端の生長点を傷つけてしまうとまっすぐな木に育たず、木材としての価値が減ってしまうそうです。しっかり確認したところで作業開始。最初は野イチゴのトゲや鋭いススキの葉などに苦戦していましたが、すぐにコツをつかみ、横一列でどんどん刈り進んでいきます。ちょうどお昼にさしかかる頃で、日ざしがきびしい!あっという間に汗が顔を伝います。声をかけ合ってこまめに休憩を取り、水分補給をしながら、2時間後には作業終了!全員クタクタですが、すっきりした斜面を見下ろしながら満足の表情。この達成感がクセになるのです。
お昼は地元名物の鯉料理
「暑かったね〜」「今日はがんばったよね!」そんな言葉を交わしながら分教場へ戻り、後片づけ。本当にがんばりました!バスに乗り込み、昼食はお隣の佐久穂町にある海瀬館。150年の歴史を持つ本格的な老舗旅館で、入口には大きなイノシシの剥製がどーんと待ち構えていました。「ご飯? お風呂?」という隊長の問いかけに、「お風呂!!」の声多数。まずは汗を流しましょう。さっぱりしたところで、お昼は地元の名物・鯉料理をいただきます。水のきれいなこの辺りは、江戸時代から鯉の養殖が盛んだそうです。新鮮な鯉の洗い、だしの出た鯉こくですっかりお腹いっぱいになり、帰路につきました。8月はいよいよ夏の下草刈りも決勝戦へと駒を進めます。豊かで美しい森をつくるために、次回もいっしょに鎌をふるいましょう!
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可愛らしい実をつける野イチゴは、意外な伏兵。トゲが痛い!
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この体勢は腰にきます・・・
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ベテランは柄の長い大鎌も駆使。
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斜面のてっぺんが見えてきた!
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作業終了〜。汗だくですが、全員満足の笑み。
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草に覆われていたヒノキたちが、すっきり顔を出しました。
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Voice
─参加者の声─
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イトダアヤノさん
森ライ有志での下草刈りにも参加したので、つい先日も佐久に来たんですよ。植える作業のほうが好きですが、そのあともきちんと手をかけて、森を未来へとつなげていきたいと思います。今日は作業量的にはまだまだ余裕アリです。次に向けて体力温存しておきます!