冬の森で熱くなろう!時坂の森、ツリークライミング体験会
- 活動日
- 2015年11月21日(土)
- 活動場所
- 東京都西多摩郡檜原村
活動レポート
穏やかな冬の森で木登りを楽しむ。
浅間嶺へのハイキングコースを時坂峠へ
車窓からは、見事に紅葉した檜原村の山々。人工林の杉や檜の深い緑色との対比がきれいです。時坂峠への登り口でもある払沢の滝駐車場で現地集合の参加者と合流し、時坂の東京チェンソーズの事務所前に車を止め、事務所の前でサドルやヘルメットなどの装備を身につけます。ここからは徒歩で体験会場へ。このルートは、浅間嶺へのハイキングコースになっているので、ハイカーの姿もちらほら。
もくもく体操で準備万端
しばらく登ってから、東京チェンソーズの社有林の中に入っていきます。尾根ぞいに少し歩き、急な斜面を下って、また登った尾根が今日の体験会場。ファシリテーターを勤めてくれる森谷さんが待ちかねていました。さっそく、恒例の「もくもく体操」で身体をほぐします。そして、ツリークライミングをする際に忘れてはいけない3つの言葉、「ブレイクス」「フットループ」「セーフティ」を勉強してから、いよいよ実際に木に登ります。
クセになる樹上の浮遊感
今回は2本のコナラの木に登りました。いちばん高いところで15mほどまで登れます。参加者のほとんどが初心者でしたが、すぐにコツをつかみ、高いところまで登っていきました。コナラの木が立っている尾根は、片側が広葉樹林。木立で見ることはできませんが、谷底には払沢の滝があり、滝の水音が聞こえてきます。もう片側は人工林で、樹上から見るとその違いがよくわかりました。上の方まで登って、ロープに身を預けているとなんともいえない浮遊感があって実にいい気持ちです。ときおり吹く風に枯れ葉がはらはらと舞い落ちてくるのを見るのもまた一興。登っている時も楽しいですが、こうしてぶら下がっているときがいちばん楽しいかもしれません。
森への恩返しも忘れずに
お昼を挟んで3時間ほどツリークライミングを楽しんだら、次はプチ林業体験です。「正しいことを楽しく」やるのが森ライのモットー。楽しいことの後には、正しいことをしっかり行います。今回は、2グループに分かれて、森へ恩返しの作業を行いました。1つのグループは、登った木の周辺の土砂が流れてしまわないよう土留柵づくり。もう1つのグループは、斜面を下る細い作業道の補修を行いました。植林のときに使う唐鍬(檜原ではトンガと発音します)を使って、路面を平らにならしていきます。小さな石がたくさんあって掘りにくかったですが、振り返ってきれいになった作業道を見ると達成感が湧き上がってきます。
今年最後の体験会、無事終了
最後に今日一日、遊び相手になってくれたコナラの木に感謝のハイタッチをして尾根から下りてきました。翌日は、腕や足が筋肉痛になりそうだけど、楽しい充実した森の時間を過ごせました。ツリークライミング体験会は、今年はこれが最後。また、来年も機会があれば実施したいと思います。ご参加いただいた皆さん、東京チェンソーズの皆さん、どうもありがとうございました。