柴かきをしてアカマツの森を元気にしよう! ざんざ亭に泊り、伊那の味覚も楽しむツアー
- 活動日
- 2016年5月21日(土)22日(日)
- 活動場所
- 長野県伊那市富県
活動レポート
森ライ史上最上級のおいしさに
感激の参加者、柴かきもはかどるの巻!
柴かきの前の作業は、ハサミを手に
新宿を出発した一行、お昼前に伊那に到着し、作業に備えて腹ごしらえ。焼きそば風ローメンの元祖というお店でお昼ごはんです!初めて味わう人が大半のご当地グルメは、オリジナルソースで炒めた太めの中華麺に羊肉入り。全員完食!さぁ、森に向かいます!5月にしては気温の高い一日でしたが、晴れわたる空と爽やかな森の風が迎えてくれました。大半が女性陣だった参加者のお顔も、キラキラと、晴れやかです。作業現場には、森ライがパートナーシップを組む、地元長野県の(株)アーバンフォレストリーからスタッフさんが。この森に精通した彼らが指南してくれます。最初は、熊手に引っかかり柴かきの妨げになる小さな雑木などの植物を、剪定ばさみでパチンパチンと切る作業です。いろいろな種類の植物が目に入る中で、菌根菌と相性が良いとされるソヨゴやネズミサシは切らないようにと、見分け方を教わりました。
落ち葉の小山をつくりながら、せっせと柴かき
柴かきの作業では、専用の熊手で堆積した落ち葉を掻いていきます。現場に到着して見てみると、落ち葉はずいぶん溜まっているようですよ。これを放置しておくと、土が肥え、富栄養化を嫌うマツタケ菌が育ちづらくなります。マツタケ菌はアカマツと共生関係にあることから、アカマツも元気を失います。つまり、この森を元気にしようと活動することが、マツタケを復活させる可能性をも高めるのです!参加者のみなさんは、志と、マツタケがお口に入る夢を胸に、一生懸命作業します。掻いて集めた落ち葉は、面白いぐらいに積み上がっていくのでした。途中、クロモジやサンショウといった香りの良い植物を見つけて、ちぎったり、かじったり(!?)してみるメンバーたち。「わー、爽やか〜」と驚いたり、喜んだり。森は五感で味わうのです!
森の恵みの至福の夕食!
「明日の作業分がなくなっちゃう(笑)」と言われるほどにはかどって、本日の柴かきは終了!夕方の森をあとにして、一同ざんざ亭に。到着したざんざ亭は、緑のお山を望むのどかなロケーション、目の前の田んぼには準絶滅危惧種のアカハライモリが何匹もいました。「水がきれいなんだねぇ」と感心。そして、室内では、囲炉裏を囲むようにしてセッティングされた、今晩の我らの食卓に期待が高まります…!みんなで至福の夕食は、一品一品手をかけてつくられた、本当においしいお料理。鹿肉のさまざまな調理法に感嘆の連続です。森の恵みと創意あふれる料理人の長谷部さんに感謝!長野のワイナリーでつくられる赤ワインをお味見し、最後に蕗(ふき)のケーキ!をいただいて、しばし歓談。楽しい一日でした。明日に備えて早く寝ちゃう!
出るか出ないかはマツタケのご機嫌次第?
鳥の声、再び晴れた朝!ちょっと早起きしてお散歩に出かけるメンバーも。またしても絶品の朝食をしっかりといただいて、アカマツの森に出発です。朝の森は清々しい!前日、一日分のノルマを超えてはかどったため、この日は別の斜面に移動して作業です。少し移動しただけなのに、掻いたときの感触が、はっきりと違いました。こちらのほうが乾いてゴツゴツした感じです。これも森の多様性の現れですね。アーバンフォレストリーの方に尋ねたところ、どちらがよりマツタケが出やすい環境だとは一概に言えないそうで、なかなか微妙なものであるらしいです。いわばマツタケのご機嫌次第。だからロマンがあるのでしょうか。
光前寺にお参りし、温泉で汗を流して帰京
さてさて、二日連続で、想定以上の範囲を制覇した柴かきメンバー。「また秋に来るよ。例のきのこ、頼んだよ!」と、アカマツの森に声を掛けて撤収です。バスで到着したお昼ごはん会場では、やはりご当地グルメ、サクッとした食感がおいしいソースカツ丼をいただきました。その後一行が向かったのは駒ヶ根市の光前寺。中央アルプスの麓にある、たいへん雰囲気のあるお寺で、霊犬早太郎の伝説が残っています。700年前、このお寺で飼われていた犬の早太郎が、村人を苦しめていた怪物を退治して命を落としたそうです。光差す美しい境内をお散歩し、早太郎のお墓にもお参りしました。光善寺のあとは、その霊犬の名のついた「早太郎温泉こまくさの湯」につかり、すっきりさっぱりして帰途に。渋滞もありましたが、みんなで元気に新宿到着です。この度もお疲れさまでした!
Voice
─参加者の声─
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長岡由美子さん
初めての柴かきは、ものすごく楽しかった!単純作業が大好きなんですよ。日頃の仕事の反動でしょうか、黙々とやれるのがいい(笑)。青森出身で八甲田山を見て育ったせいか山好きで、趣味は登山です。月に2回は出かけますよ。山頂で食べるごはんがなにより最高!それから、山での一瞬一瞬を記録したくてカメラにハマっています。どんなことでもそうだと思うのですが、ケーブルカーで登って見た景色と、汗をかいて登って見た景色は違うんですよね。汗かいて育てた?マツタケも、きっとなおさらおいしいですよ!