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2015/12/8 Updated

森ライ2015_年始めは海岸林の再生活動と貸し別荘でBBQツアー

活動日
2015年1月17日(土)
活動場所
千葉県山武市蓮沼殿下海岸林

活動レポート

今年最初の森づくりは、九十九里海岸での津波被害林再生

【1/17開催】 2011年8月にスタートした、千葉県山武市での「3.11復活の森プロジェクト」。 4年目を迎える今年は、防風、防砂、津波や高潮被害の軽減といった海岸林の機能を高めるため、これまで植林した区画の隣に、さらに0.5haの植林を実施し、林帯幅を広げていきます。3月に予定されている植林の準備として、この日は地拵え作業を行いました。
「森ライ男子会」発足の日

今日の作業場所、蓮沼殿下海岸に到着

お正月ののんびり気分もようやく抜けた1月半ば、2015年の森ライも本格始動です。まだ薄暗い朝7時前、「思ったよりあったかいね」そんな言葉を交わしながら参加者たちが集合しました。走り始めたバス車内を見渡すと、なにやらいつもと雰囲気が違います。女性の参加者が多いことで知られる森ライですが、今日は総勢20名ほどの参加者のうち、女性はたったの2名(1名は小学生)!現地では蓮沼ライフセービングチームの屈強な男子たちも合流し、意図せずして「森ライ男子会」が発足してしまいました。

ノコギリを手に、作業スタート

「地拵え」とは、苗木を植えるスペースを確保するために、残った木を伐り倒して整理する作業を言います。木を伐る作業は危険を伴うため、自分だけでなく周囲の安全にも気を配ることが重要。指導してくれるのは林業家の田丸光起さんと孝本桂人さん、森林インストラクターの鈴木誠さんほか3人。参加者は3つのグループに分かれて、ノコギリの角度や木を倒す方向などのレクチャーを受け、それぞれが手頃な木を探してノコギリを動かし始めます。

からまりながらも、伐る!伐る!

田丸さんによるレクチャー。

今日は蓮沼での作業が数回目という参加者が多く、ノコギリを扱う手つきも慣れたもの。「倒しまーす!」と声をかけ合いながら、次々と木が伐り倒されていきます。この時期は下草も枯れていて比較的作業しやすいのですが、やっかいなのがノイバラ。トゲがささって痛いだけでなく、つるが足にからまる!行く手を阻まれて立ち往生する大人に対して、軽々とノイバラを飛び越えて走り回るちびっ子たち。あんな時代にもどりたい……。しみじみしているヒマもなく作業は進み、2時間ほどたつと目立つ木はほとんどなくなりました。玉切りと呼ばれる切り分け作業をして運び、積み上げていきます。「よし、あと10分作業しよう!」竹垣隊長の声に、目についた灌木や枝を伐り終えると、フィールドは見違えるほどスッキリ、サッパリ。今日の作業はこれにて終了!

真冬のビールがしみわたる!

バスに乗り込み、移動した先は貸別荘「倉ちゃんの家」。待ちに待ったお昼ご飯は、ここでBBQです。倉ちゃんの家は田舎のおばあちゃんの家そのものの雰囲気で、ちびっ子たちはさっそく探検開始。大人はテキパキと炭をおこし、野菜を切り、あっという間にBBQの準備が完了。なにしろ男子会ですから。うっすら汗をかいた体に、真冬のビールがしみわたります。たっぷり食べておなかを満たし、大満足で帰路につきました。2月には植林のための棒打ち作業、そして、3月にはいよいよ5000本の植林が控えています。次回もケガのないように、活動を楽しみましょう!

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  • 初めての人も、数回目の人も、手順をしっかり確認。

  • 九十九里海岸の安全を見守る、蓮沼ライフセービングチームも参戦。

  • 野鳥の巣を発見。

  • 行く手を阻むノイバラ。痛いんです……

  • あと少し!がんばれ!

  • ずっしり重いマツは、数人がかりで運びます。

  • ずいぶんスッキリしました。がんばった!

  • これまで植林した区画も順調に育っています。

  • 昼食は漢のBBQ。

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Voice
─参加者の声─
  • 宮澤章悟さん
    所属している蓮沼ライフセービングチームの活動の一環で、毎年仲間たちと参加しています。木を伐るのは楽しいし、蓮沼の未来をつくっているという実感が持てますね。今日は、うっかりハーフパンツで来てしまったのがちょっと失敗でした(笑)
  • 古賀景子さん
    バイクが大好きで、今日もバイクで現地まで来ました。蓮沼での活動は5〜6回目です。千葉県は地元なので、やっぱり力が入りますね。自分より大きな木を伐り倒す機会なんて普段はないし、すごく爽快感があります。ストレス解消にもなります!
  • 関 敏之さん
    樹木医として海岸林の造成に関わっていて、3.11をきっかけに森ライにも参加するようになりました。今日は息子とその友人たちも一緒です。最初の年に植林した区画を見渡すと、ここまで来たんだなぁとうれしくなりますね。あと5年くらいたつと、雑草に負けない大きさに育ってくれるはず。そのころが楽しみです。
  • 和泉竜也さん
    職場でCSR推進事業に携わり、森ライさんとも一緒に活動していきたいと考えています。学生時代は環境系のNPOの設立などにも関わりましたが、自分が現場に立つ機会は少なく、実際にノコギリを使うのも今日が初めて。自分の腕よりも太い木を伐ることができて大満足でした!安全面など活動時の注意点も学べたので、今後のためのいい経験になりました。