母と子の海岸林復活のための植林といちご狩りツアー
- 活動日
- 2015年2月22日(日)
- 活動場所
- 千葉県山武市蓮沼殿下海岸
活動レポート
待ちに待ったいちご狩り!
だけじゃなく、植林も頑張った!母子のツアー
力を合わせて海岸林を再生させよう

苗を植える目安として設置された“目印棒”が並んでいます。右に見えるのは昨年植えた苗。
早起きしてバスで向かったのは千葉県山武市蓮沼殿下海岸。東日本大震災の津波は、九十九里にも押し寄せて、近隣に大きな被害を出しました。長年地域を守ってきた海岸林のクロマツも、津波の塩害により多くが枯れてしまいました。震災後、たくさんのボランティアの皆さんとご一緒に、その再生に取り組んできた森ライ。今日は子どもたちにも植林のお手伝いをしてもらいます。バスの中では海岸林の果たす役割と、これから行う作業について、竹垣隊長が子どもたちにもわかりやすく説明しました。
雨にも負けず、しっかり植えます

お母さんと一緒に、大事に植えました。
到着した本日の活動の地は、しとしとと雨が降っていました。苗木とスコップを手に、しゃがみ込んで植え始める子どもたち、色とりどりのレインコートでお花が咲いたみたいです。事前に教わった通り、大事に植えていきます。場所によって、土が堅くて力が要るところがあります。「よいしょ、えい!よいしょ」お母さんと一緒に頑張ります。やってみると楽しかったのか、「もっと植えていい?」との声があちこちから。雨の中、集中してよく頑張りました。
お昼ごはんと、お楽しみタイム
九十九里の砂浜を、ちょっとだけお散歩したあとは、近隣のホテルでお昼ごはん。今日のメニューはカレーライスです。「そんなに食べたらいちごが食べられなくなっちゃうよ!」とのお母さんの制止にも躊躇せず、小さな子も、大人とあまり変わらない量を平らげました。植林でお腹がへったのですね。お腹がふくれると、ふだんは宴会場などに使われている広い別室で、子どもだけの遊びの時間!元気に駆け回り、大きな笑い声が聞こえてきます。未就学の子から中学生まで、上手に仲良く遊ぶので、お母さんも安心です。写真撮影担当の、カメラマンの内藤さんが別室見守り係をしてくれました(一緒に遊んで息を切らす内藤さんでした)。
お母さん同士のいい時間も大切
子どもたちが別室で遊ぶ間、お母さん同士、改めて自己紹介と情報交換。中学生の娘さんと介添えの方とご一緒に、初めて参加された車いすのAさん。お体が不自由になって以来、ふたりのお子さんをアウトドアに連れ出すことができなくなり、また、車いすでの参加を歓迎するツアーもなかなかなく、久し振りの機会だそうです。「今日は本当に嬉しくて、感動しています」とお話を始めました。そして、最近息子さんが難関の都立中高一貫校に受かったエピソードを挙げ、「ひとり親で、病気があっても、こんなことが実現します。皆さんも決してあきらめないでください」と、エールを送ってくれました。「僕らのツアーには、またいつでも来てください!」と、Aさんに言葉をかける竹垣隊長。
こうした場を楽しみにしている子どもたち
森ライの母子向けツアーにレギュラー参加のBさんは、不登校の小学生の息子さんが、「楽しいらしく、このツアーにはいつも進んで来たがる」と教えてくれました。そのBさんの息子さん、大人とも子どもとも自然に言葉を交わし、馴染んでいます。企画されるアクティビティにも、いつも積極的に参加して、笑顔。自分にとって安心できる外の社会があることが、彼のこれからをより良くしていくといいです。彼に限らず、シングルマザー家庭の子どもたちは、特にアウトドアで遊ぶ機会が少なくなる傾向があります。森ライのツアーを楽しみに待っていてくれる子どもたちは、確かにいます。
いちご狩りには大人も夢中!
さて、ついにいちご狩りの時間がやってきました!甘くておいしいいちごが評判の小山ファームさんで、ハウスひとつ貸し切りです。子どもたちは放たれたように嬉々として、真っ赤に色づいたいちごを摘んで、ほおばります。「お母さん、すごい甘い!」「見て!こんなに大きいよ!」笑顔が咲きます。あっという間に子どもも大人も夢中になり、次から次へといちごを口に運びました。中には80個以上食べたというツワモノのお母さんも!しあわせな時間が流れます。帰りは道の駅に寄ってお買い物、ずーっと楽しい1日でした。