目印棒設置1,500本と植林500本ツアー
お昼は、猪鹿肉(ジビエ)のできたてハンバーガー
- 活動日
- 2016年4月17日(日)
- 活動場所
- 長野県佐久市大沢
活動レポート
目印棒打ちと植林の豪華2本立て!
ジビエバーガーにも舌鼓を打ちました。
突風注意!ちょっぴり波乱の予感……
寒さの厳しい長野県も、ようやく春本番。佐久での「薪の森づくり」プロジェクトも本格始動です。上は70代から下は小学生まで、幅広い参加者が集まり、バスはほぼ満席。車窓から満開のコブシや桜の眺めを楽しみながら、大沢分教場へと到着しました。パラパラと小雨が降り始め、各自雨具や長靴を装備して、現地へと向かいます。バスを降りると、いきなりの突風!女性陣や子どもたちは風にあおられて歩きにくそうですが、慎重に地面を踏みしめて斜面を下ります。信州そまびとクラブの工藤さんからは、小枝が飛んでくるかもしれないので周りをよく見て、との注意がありました。
第1ラウンドは目印棒の打ち込みから
斜面を下りると、スタッフがさっと動いて打ち込み位置を決めるロープを張ります。ロープに沿って等間隔に15人が整列……のはずが、「あれ?多くない?」「16人いる!」ということで、竹垣隊長の号令のもと、端から点呼。今度こそきちんと15人が整列します。掛矢(かけや)と呼ばれる大きな木づちで目印棒を打ち込み、全員が打ち終わったところで前進。それ以外の参加者は目印棒を抱え、打ち込み部隊に手渡していきます。だんだん雨足が強まり、視界が悪くなってきました。お互いの声も聞こえにくいので、いつもよりややペースが乱れがちでしたが、みんな黙々と前進していきます。
第2ラウンドは、青空の下で植林
さすがに疲れの色が見えてきましたが、誰も音を上げないのが森ライメンバーの偉いところ。ときどき交代しながら、1時間ちょっとで1,500本の目印棒を打ち終えました!ここでいったん休憩。すでにびしょ濡れですが、少しでも雨を避けようと木立の中へ。と、「わぁ〜!」と声が上がりました。どんよりした雲がみるみる晴れて、真っ青な空が。山の天気は変わりやすいと言いますが、ここまでとは!暖かい日差しに疲れも吹き飛び、第2ラウンドの植林がスタート。工藤さんの指導どおり、枯れ葉が植え穴に入らないようにていねいにコナラを植えていきます。
作業完了!
お昼は今日だけのスペシャルメニュー
作業は手際よく進み、予定時刻には500本の植林が完了しました。みんなさすがにぐったり。お腹もぺこぺこです。唐鍬や長靴の泥をきれいに落としてバスに乗り込み、分教場に戻ると……鹿がいました。今日のお昼はちょっと特別。鹿の人こと、伝統肉協会の石崎さん率いる調理スタッフが用意してくれたのは、鹿と猪のパテを挟んだ“マタギナルドバーガー”と猪のソーセージを挟んだホットドッグ。日本人にとって古くから貴重な栄養源だった野生動物を味わうことは、動物たちとの共生や、彼らが暮らす森への理解を深めることにもつながります。おいしく食べながら森のことを考える、森ライならではのランチタイムでした。
次のシーズンも、コナラたちに会いに来ましょう
お腹いっぱいになった後は、あちこちで会話が弾みます。外に出てポカポカの日ざしを楽しんだり、咲き始めたばかりの桜の写真を撮ったり、思い思いにリラックスした時間を満喫しました。こんな時間も、みんなで一葉懸命働いたからこそ。今日は厳しいお天気の中、本当にがんばりました!後片づけをして、大沢財産区のみなさんに見送られながら帰路へ。夏には、苗木を元気に育てるための下草刈りが予定されています。今日植えたコナラたちに、また会いに来ましょう!
Voice
─参加者の声─
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黒須敬子さん
環境保全のNPOの事務局で働いています。一度、モンゴルの砂漠緑化のための植林に参加したことがありますが、自分で植林をしたのはそのときくらいで、経験が少ないんです。知識だけ身につけても、実際にやってみないとダメだな、と思って今日の参加を決めました。この雨で、現場は甘くない、きれいごとだけじゃないということをすごく実感しました。やっぱり何事も経験ですね!