間伐の理論と実践を学ぶスキルアップ講習会
- 活動日
- 2015年11月29日(日)
- 活動場所
- 長野県佐久市
活動レポート
森を育てていく上で重要な間伐について学ぼう
どんよりとした曇り空の下、佐久平駅に集合
天気予報では雨の心配はないとのことでしたが、佐久平に着くと空はどんよりと曇り、霧がかかっていて、今にも小雪が舞いそうな天気でした。講習を受ける9名が駅前に集合し、迎えに来てくれた工藤さん、今井さんの車とレンタカーに分乗し、まずは今回の演習林の下見を行いました。面積は狭いですが急峻な斜面に樹齢25年生のヒノキが密集しています。薄暗い林内で、この木を伐るのかと期待に胸膨らませる人、不安を感じる人、それぞれの思いを胸に公民館をお借りして行う座学へと向かいました。
午前中は、みっちり座学
田舎のおじいさんの家に遊びに来たような感じの公民館(竹田区公会場)で、寺子屋スタイルで座学です。なぜ間伐が必要なのか、森林の状況を知るためのプロット調査、プロット調査でわかること、間伐をする木の選び方(選木)などについて学びました。樹高を図るワイゼ式測高器にはみんな興味津々。あっという間にお昼の時間になりました。それぞれが持参したお弁当を食べた後、いよいよ実習林へ向かいます。
チェーンソーを使って間伐実習
森に入る前にチャップス、ヘルメット、防振手袋などの装備を身に付けます。森の中では、今井さんが座学の間にプロット調査を行い、選木してくれていました。さっそく、その中の1本を今井さんが伐倒し、倒した状態で樹高を計測し直径との形状比を出しました。そして10m四方の調査地の本数と樹高から相対幹距比(Sr)を出して森の状態を把握。さらに密度管理図を使って間伐すべき本数を割り出しました。ここで、工藤班と今井班の2班に分かれ、チェーンソーを使った間伐実習です。参加者は、今までにチェーンソーを使った経験があるので、一人ずつ伐倒作業に入ります。班長から細かい指示を受けながら伐倒。しかし混み合っている森なのですぐにかかり木になってしまうので、ロープを使って安全に倒しました。
木を見て、森の未来に想いを馳せる
全員が伐倒を体験した後は、場所を変えて選木の実習です。木の状態を見ながらどの木を残して、どの木を伐るべきか相談しながら決めました。選木は難しく、その技術、ノウハウをすぐに会得できるものではありませんが、木を見て、森を見て、将来の森の状態を想像することは、とてもいい経験になりました。今日学んだことをこれからの森ライの森づくり活動に生かし、リーダーシップを発揮できるようになることを願っています。