活動一覧

ANNOUNCEMENT & REPORTS

REPORTS

活動レポート

写真

2016/10/12 Updated

2016年 森ライ草刈りフェスのファイナルは蓮沼殿下海岸
BBQとブルーベリー狩りで夏の終わりを楽しもう!

活動日
2016年9月3日(土)
活動場所
千葉県山武市 蓮沼殿下海岸

活動レポート

下草刈りファイナルは50名が参戦!
美しい海岸林を育てるために
力を合わせました

2011年8月から海岸林の再生に取り組んでいる蓮沼殿下海岸。津波や高潮による被害から沿岸の人々の暮らしを守る、大切な森です。現在まで約4haにわたる植林を行い、そのほとんどがしっかりと根づいて順調に生長しています。雑草の勢いの強い夏の作業として欠かせないのが、苗木にしっかり日を当てるための下草刈り。美しい海岸林をめざし、この日もたくさんの参加者が集まりました。
台風通過直後、クロマツたちがちょっと心配

早朝7:15、参加者が続々バスに乗り込みます。

多くの人が力を合わせて雑草に立ち向かった夏の草刈りフェスも、ついにファイナル。この日は森ライ一般参加者に加え、共栄火災、TOTOバスクリエイトのみなさんにもご参加いただき、合わせて50名ほどが集まりました。つい数日前には、東北や北海道を中心に大きな被害をもたらした台風10号が通過したばかり。幼いクロマツたちは無事に難を逃れたでしょうか。ちょっと心配な気持ちを抱えながら、現地へと向かいます。

元気な様子に、ほっとひと安心

雑草に埋もれ気味ですが、クロマツたちは元気な様子。

蓮沼殿下海岸に着くと、久しぶりの晴れ間とあって、近くのプール施設からは子どもたちの元気な声。気温もぐんと上がり、真夏が戻ってきたような雰囲気です。海岸林を見渡すと、クロマツたちはピンと枝を伸ばし、元気な様子! 「よかったね〜」と安堵の声が上がりました。足元のぬかるみや水たまりも、思ったほど気にならず、作業環境は良好。さっそく草刈り鎌が各自に手渡され、列になって作業エリアへ。今日は、この春に植林したばかりの区画の雑草を刈り取ります。

さっそく草刈りスタート

初心者もベテランも、鎌の使い方をきちんと確認。

作業を指導してくださるのは関さん、菅さんのお二人。鎌を使うのは初めて、という人も数名いるため、実際に草を刈りながらていねいな説明がありました。今年はアシナガバチが多く、地面近くに巣を作るのでうっかり踏まないように、との注意もありました。足元に気をつけて進みましょう! 植えてまだ半年ほどの苗木は、雑草にすっかり埋もれてしまっています。草を刈り取ってたっぷりと日差しを浴びてもらうことで、クロマツは元気に育つことができます。

それぞれが見守る海岸林

苗木を傷つけないように、ていねいに作業します。

全員、黙々と鎌をふるい、ザク、ザクという音が響きます。2011年の震災後からこの場所で活動しているTOTOバスクリエイトのみなさんは、作業も手慣れたもの。速いペースで確実に刈り進んでいく様子は、職人のよう。共栄火災のみなさんは、前回の植林のときに立てた「共栄火災エコーの森」の看板を草むらの中から発掘し、歓声を上げていました。それぞれが愛着を持って見守る海岸林。数十年後には見上げる高さに育ち、今度は私たちを守ってくれる立派な森に育つことでしょう。

蒸し暑さに負けず、任務完了!

作業終了後。ずいぶんスッキリしました!

海側に刈り進むにつれて、雑草の背丈が高くなり密集してきます。下の砂地から上がってくる湿気と蒸し暑さもあり、全員そろそろ疲れが見え始めました。こまめに水分をとりながら、それでも手を休めずにザクザクと刈り続けます。「クロマツを守れー!」と気合いの入った声も聞こえ、頼もしい限りです。最後は絡まり合った草むらに苦戦しましたが、どうにか区画の端まで刈り終え、任務完了! すっきりしたフィールドから姿を現した苗木たちに、みんな笑顔。

作業後は夏らしい遊びを満喫!

ブルーベリー狩り。パック詰めした分はお土産に。

作業終了後、希望者は海岸まで散歩。子どもたちは海に向かって一目散にダッシュ! 大人も写真を撮ったり裸足になってみたりとひとしきり楽しんでから、バスに戻ってお昼ご飯に出発。今日は近くの浪川荘でバーベキューです。おなかいっぱい食べたあとはお風呂で汗を流し、次のお楽しみ、ブルーベリー狩りへ。地元・山武市のブルーベリー園で、大粒の甘ずっぱい実をパックに詰めながら合間にパクパク。大満足! 蓮沼海岸での活動は、年明けの地拵えまでしばしお休みとなりますが、今後も少しずつエリアを広げ、私たちの暮らしを守る海岸林を作り上げていきます。

画像をタップすると拡大表示します。

  • 下草刈りの必需品、革手袋。左手が見つからないのはなぜだろう……

  • 開会式。このころには青空がのぞきました。

  • 少しずつコツがつかめてきた!

  • ザクザク、ザクザク。この手ごたえが気持ちいい。

  • 同行の看護師・斎藤さんは、給水部隊としても活躍。

  • まだまだイケるぜ!

  • 大きなキリギリスを発見!

  • 九十九里のビーチもしっかり満喫。

  • 作業後のバーベキューは、みんなでワイワイ楽しみました。

画像をタップすると拡大表示します。

マウスポインタを画像に合せるとキャプションを表示します。画像をクリックすると拡大表示します。

Voice
─参加者の声─
  • 八田小百合さん
    森ライに参加している友人に前から誘われていたんですけど、なかなか予定が合わなくて、今日ようやく来れました! 自然に触れるのはきっと楽しいだろうなぁと、ずっと楽しみにしていたんです。下草刈りは……なかなか前に進まないですねぇ(笑) 鎌を勢いよく引くのは危ないのでダメと教わったのに、ついやってしまいます。10回に1回くらい、ザクッといい手応えがあって、そのときはすごく気持ちがいい!
  • 斎藤えり華さん(ピースフル)
    看護師として2度目の参加です。山歩きや沢登りなど、アウトドアが趣味ですが、ふだんは病院勤務で夜勤もあるし、自然に触れる機会が少ないんです。意識して陽の光を浴びないと! と、病院が休みの日は、マラソンや夏フェスなどの屋外の現場に行っています。森ライはいろいろな年代、職業の方が参加しているので、勉強になることが多いですね。幅広い視点を持つことは、仕事をする上でも、とても大切だと考えています。
  • 石川邦彦さん
    (共栄火災) 今年の春の植林に来て、植えた木がどんな風に育っているのか見たいと思って、2度目の参加を決めました。自分の手で森を育てるというのは新鮮な体験ですね。バスの車内で映像を見せてもらって、海岸林の役割もよくわかりました。今日は暑さを覚悟していましたが、風があるので思ったほどキツくないかな。と言いながら、すっかり汗ダクですけど(笑)
  • 井桁奈保さん(共栄火災)
    春の植林に続いて2回目です。ボランティアは、自分ではなかなか一歩を踏み出せなかったけれど、社内で募集があったので参加しやすかったです。もっといろいろな活動をしてみたいと思うようになりました。自分が植えた木がちゃんと育っていてよかった! 一生懸命刈って苗木が顔を出すと、とってもうれしくなります。「ほかの木も早く助けてあげなくちゃ!」という使命感に燃えながら、草を刈っています!