アカマツの森で伊那の秋を満喫するツアー
- 活動日
- 2016年10月1日(土)2日(日)
- 活動場所
- 長野県伊那市富県
活動レポート
さぁ、秋も本番。
アカマツの森の様子を見に行こう!
マツタケをめざして、25名が森へ集結
東京を出発し、伊那市に到着したのはちょうどお昼どき。まずは名物のローメンで腹ごしらえです。いくつかバリエーションがあるようですが、この日はボリュームのある太麺にスープたっぷりのタイプ。完食したところで、さっそく森に向かいましょう。アカマツの森に到着すると、このプロジェクトで協働している地元企業、アーバン・フォレストリーの吉見さん、杉原さんが出迎えてくれました。八十二銀行の皆さんとも合流し、さっそく森の様子を見に出かけます。具体的に何をするかと言うと、キノコ探し。この時期の伊那では20〜30種類のキノコが生えているとのこと。もちろん、めざすはマツタケです!
人の手で育まれる、豊かな森の恵み
森に一歩足を踏み入れた瞬間、やはり人の手が入ることの意味は大きい、と実感させられました。昨年の秋にはほとんど見られなかった、色も形もさまざまなキノコが地面のあちこちに顔を出しています。多くが有毒ということですが、なかには食べられるキノコも。ムラサキシメジ、キシメジ、ナラタケなど、食用できるキノコの見分け方を教わり、全員、地面に注目しながら森の奥へと進みます。ナラタケの群生に歓声を上げたり、真っ白で大きなタマゴテングタケ の迫力に驚いたり、都会では味わえないワクワクする時間をすごしました。
ドキドキのジャッジング・タイム!
小1時間ほど森を観察したあとは、それぞれが集めたキノコを持ち寄り、吉見さんによるジャッジング・タイム。ブルーシートの上に一人ずつキノコを広げ、「食べられる」判定の出た人は笑顔でガッツポーズ!残念ながらマツタケには出会えませんでしたが、種類も数も豊富なキノコに、森の恵みの豊かさを感じました。活動へのモチベーションが上がったところで、本題の森づくり。今日は柴かきのとき邪魔になる灌木の枝を切り払う、除伐という作業を行います。アカマツは日当たりと風通しのよい場所を好むため、森を元気に育てるためにも大切な作業です。
慣れた手つきで、枝の除伐作業
各自ノコギリやヘルメットを装備して、再び森の中へ。さっそくノコギリを動かし、目に付く枝をどんどん切っていきます。この日は常連の参加者が多く、手つきも慣れたもの。初参戦の八十二銀行の皆さんも奮闘しています。5月に柴かきと除伐の作業を行ったこともあり、森の中はまたたく間にスッキリ。「これじゃもの足りない!」という声も上がりましたが、明日の活動に備えて作業は1時間ほどで終了。一般参加チームは今日の宿、ざんざ亭へと向かいます。
お楽しみの夕食は、鹿づくし!
途中、買い出しに立ち寄ったスーパーを出たところで、先ほど別れたばかりの吉見さんが待っていました。手にはなんと、2本のマツタケが!私たちが出発したあとに発見し、わざわざ届けてくれたそうです。あれだけの人数で見つけられなかったのに、やはり森のプロの目は違う……。このマツタケは明日のお昼のお楽しみです。ざんざ亭は三峰川に面した趣のある古民家の宿。店主の長谷部さんは猟師兼料理人でもあり、鹿をはじめとする地元産のジビエが味わえるとあって、森ライメンバーに大人気です。鹿のパテや網焼き、鹿ローメンなど、山の恵みをたっぷりといただきました。
翌朝も元気いっぱいに作業開始
川のせせらぎを聞きながらゆっくりと疲れを取り、翌朝も元気に全員集合!昨夜に続き、心づくしのおいしい朝食にテンションが上がります。バスに乗り込みアカマツの森へ着くと、深い霧が立ち込め、なんとも幻想的な雰囲気。足元も滑りやすいので、気をつけましょう。今日行うのは、枯れたアカマツの除伐。吉見さんたちがチェーンソーで切ったアカマツを玉切りし、邪魔にならないように積み上げていきます。昨日ちょっともの足りなかった分、みんなのやる気がすごい!懸命にノコギリを動かし、重い丸太を次々に運んでいきます。
最後まで森の恵みを堪能しました
作業の途中、斜めになった木にロープをかけ、倒れる方向を調整しながらの伐倒が始まり、みんなの目は釘付けに。2人がかりで声をかけ合いながら、安全に、確実に木を倒していく様子は圧巻。拍手がわき起こります。森の仕事の現場を見てやる気もアップ、作業はスムーズに進み、2時間ほどで森はすっかりきれいになりました。最後のお楽しみは、ざんざ亭に戻ってのお昼ご飯。長谷部さんが用意してくれたマツタケのおにぎりに、いろいろなキノコの汁物、鹿ローメン。もちろん、みんなでとったキノコや、吉見さんが届けてくれたマツタケも!森の恵みを堪能し、森づくりの大切さをあらためて実感した、忘れられない2日間となりました。
Voice
─参加者の声─
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須崎 稔さん(八十二銀行)
社内のボランティア活動で、天竜川のゴミ拾いなどに参加したことがあります。森での活動は今回が初めて。地元で暮らしているけれど、山歩きをするなんて子どものころ以来ですね。食べられるキノコを見つけられたのはうれしかった!マツタケがたくさんとれるようになって、伊那がもう一度有名になったらいいな、と思います。