2016年のファイナル森づくりは地拵えとNisseづくりツアー
- 活動日
- 2016年12月3日(土)
- 活動場所
- 長野県佐久市大沢
活動レポート
「ガチ作業班」と「Nisse班」に分かれ、冬の森をめいっぱい楽しみました
まずは手順をしっかり確認
本日の佐久市は快晴!大沢分教場では、信州そまびとクラブの工藤さん、池田さんが迎えてくださいました。準備を済ませ、薪の森へと向かいます。今日は2班に分かれての活動ですが、伐採作業はどちらも共通。工藤さんからノコギリの扱い方や作業方法の説明があり、初めての人も常連参加者も、熱心に耳を傾けます。ポイントは、木を倒す方向に三角形の「受け口」という切り込みを入れ、さらに反対側から「追い口」を入れること。そして、倒す際には周りに人がいないか注意し、お互いに声がけをすることも大切です。くれぐれもケガのないように、作業を楽しみましょう!
Nisse班は好みの木を探して伐り出します
伐採を行うのは、今年植林をしたエリアから少し東側に進んだ場所です。季節ごとにさまざまな表情を見せてくれる薪の森。この日は尾根沿いの枯れ残ったススキが日ざしを受け、キラキラと輝いている姿が印象的でした。カメラ持参の参加者は、さっそく写真に収め満足げな表情。Nisse班は途中で斜面を降りて森の中へ踏み込み、Nisseに使う細めの木を伐り出します。樹種によって木肌の色や質感は多様。じっくりと吟味して、好みの1本を探し出します。足元には落ち葉がフカフカに積もり、ちょっと滑りやすくなっていますが、しっかり踏ん張ってノコギリを動かします。
少数精鋭のガチ作業班は、黙々と伐採!
Nisse班は30分ほどで作業完了。それぞれ伐り出した木を運びやすいサイズにカットし、大沢分教場へと持ち帰ります。このあとはいよいよ、お楽しみのNisseづくり!ガチ作業班は、来年以降に植林を予定しているエリアで雑木の伐採を進めています。少数精鋭ながら、額に汗を浮かべながら黙々とノコギリを動かす姿は頼もしい限り。ひと抱えもある太い木を見上げ、「こんな木、いつか伐ってみたいなぁ」と声を上げる参加者もいました。
分教場では、子どもたちがNisseづくり
分教場では、大沢地区の子どもたちがNisseづくりの真っ最中。Nisseはデンマークでクリスマスに飾られる小さな人形。家に幸福をもたらしてくれる妖精なのだそうです。木の幹を斜めにカットした断面を顔に見立て、フェルトや端切れで洋服を着せたり、帽子をかぶせたり、それぞれ工夫を凝らしてかわいらしく完成させていました。子どもたちがつくり終えたところで、森ライチームも中に入り、まずはお昼ご飯。今日は地元のレストランから特別に届けていただいたお弁当です。マスのちらし寿司に盛りだくさんのおかずで、すっかりお腹いっぱいになりました。
森の木を使ったNisseづくり
さて、いよいよNisseづくり。教えてくださるのはクラフト作家の山下味希恵さんです。並べられた材料は、端切れやフェルト、毛糸、ボタン、木の実のオーナメントなどバラエティ豊富。さて、どれを使いましょう?森から伐り出した木を20センチほどの長さにカットし、まずはイメージづくりです。毎年参加している人はすでに構想が固まっているようで、すぐに手を動かし始めました。木工用ボンドで布を貼りつけ、毛糸やオーナメントでクリスマスらしく飾り、顔を描いて……。難しくはありませんが、意外とセンスが問われるNisseづくり。次第にみんな無口になり、真剣な表情に。
ガチ作業班も合流。大充実の一日でした!
集中タイムがしばらく続いたあと、「できた!」の声が上がり始めました。お互いに作ったものを見せ合いながらワイワイ。大人になるとこういう機会は少ないので、何だか新鮮です。続けて2作目、3作目に取りかかるころ、ガチ作業班が森から戻ってきて場はいっそうにぎやかに。作業を終えたばかりの参加者は、顔をほてらせ、汗を拭きながら、でもみんなキラキラした笑顔を浮かべています。お弁当を食べながら、「楽しかったね!」と盛り上がっていました。Nisseを完成させたところで、この日の活動は終了。2017年も森ライは盛りだくさんの活動を予定しています。みなさんのキラキラの笑顔に、また出会えますように!
Voice
─参加者の声─
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横尾有希さん
趣味はクラシック音楽で、根っからのインドア派なんです。でも、最近、自然のなかですごしてみたいなぁと思うようになりました。クラシックには川のせせらぎや鳥の声など、自然の音を表現した曲がたくさんあるし、そういう音に直接触れてみたいと思ったんです。ちょうど友人のSNSで森ライを知り、思いきって一緒に参加してみました。積もった落ち葉の上を歩くのも、木を伐るのも、とっても楽しかったです。もっと長く森の中にいたいな、と思いました。