忘れるな3.11 、九十九里での復興草刈りツアー2018
- 活動日
- 平成30年7月7日(土)
- 活動場所
- 千葉県山武市 蓮沼殿下海岸
活動レポート
やってきました草刈りシーズン!
九十九里名物「舟盛り定食」が待つお昼まで、
刈って刈って刈りまくりマス!
千葉県からも好評価をいただく
2011年3月11日の東日本大震災による津波で失った海岸林を取り戻すために、私たちは2012年からここ殿下海岸で植林活動を続けてきました。これまでに4度、活動地域を拡大しながら、2017年までに5haに植林し、現在では6haほどの広さにまで範囲は広がっています。そして嬉しいことに、私たちが植林を続けてきた現場は、千葉県の担当部署から「他の地域に比べて、とても成績が良い」という評価もいただき、俄然やる気が湧いている昨今であります!
誤伐、熱中症、蜂、トゲに注意
下草を刈る際に使用する鎌は、片手で振り回しながら伐ったりせずに、まず片方の手で雑草を束ね、その10センチほど下を奥から手前に引くように刃を入れるようにします。その際、自分の足を傷つけたりしないよう両足を開き気味にして、両足の間の空間に向けて鎌を振るようにしたいものです。この作業自体は難しいことはありませんが、「誤伐」といって、せっかく植えた苗を雑草と一緒に一刀両断、伐採してしまうのは避けなければなりません。そのために、苗を植林する際には苗と一緒に「目印棒」と呼ばれる竹の杭を打ってあります。目印棒の近くには、必ず苗があるので、注意しながら雑草だけを刈っていくわけです。
熱中症や巣作っている蜂、ケガには注意
作業自体は難しくはありませんが、日陰のない夏の炎天下なので、熱中症や、巣を作っている蜂対策、さらにこの地に多く見られるニセアカシアという鋭利なトゲを持った低木に気を配ることが大切です。この日は蜂の姿はほとんど見かけませんでしたが、蜂で思い出すのは、昨年のこと。現場に乗り込んで30秒で蜂に刺され、戦意喪失した方もいました。私たちの活動には、常に救急救命士が同行し、蜂駆除用にマグナムジェットも用意していますが、蜂を見かけたら、まず大切なのは蜂に近寄らないことです。
範囲を拡大しながら、作業は順調に進みました
この日は、2017年に植えた0.3ha分の苗を取り巻く雑草を刈るのが目標でしたが、作業に慣れたリピーターの方々がほとんどだったこともあって、予定より早く目標を達成。さらに隣接する2016年度分にまで現場を拡大し、全部で計0.4haほどの草刈りを完了。ニセアカシアのトゲにも蜂にも刺されることなく、熱中症にもならず、昼を少し回る頃まで作業を続けて無事作業は終了。その後、バスで10分ほどにある浪川荘で入浴。ぐっしょりかいた汗を流してから、さらに移動し、昼食を食べに「うおたみ」へと向かいました。
新鮮な魚介山盛りの「舟盛り定食」に舌鼓
この日「うおたみ」でいただいたのは、ボリュームたっぷりの「舟盛り定食」。写真の魚介舟盛りにご飯、お椀が着いていますが、この店は左党が大喜びするような地酒のラインナップで、さらに大盛り上がり。そして、昼食後はいつも通り、道の駅「オライはすぬま」に寄ってお土産を買い、日焼けした一行を乗せたバスは、新宿へと戻って行きました。
Voice
─参加者の声─
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真鍋直子さん
「金融関係の仕事をしている人達が集まって資金を集め、社会的に意義ある活動をしている団体を支援するFITチャリティ・ランというのをやっておりまして、支援先として森ライさんを選ばせていただいたのが始まりで、ここ3年ほどの間に4、5回目の参加になります。きっかけはそうでしたが、初回から自分で申し込んでいますし、仕事意識などない、まったくの個人としての参加です。草刈りをやって、こうして綺麗になっていくのを見るのも気持ちいいですし、植えたところが育っていると聞くとそれもすごく嬉しいですよね。毎回必ず楽しいことを絡めているのも含めて、とてもいい活動だと思っています」