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2019/3/13 Updated

クロマツの植林2,000本。九十九里で行う森ライの震災復興活動。お昼は漁師料理の店へ。いちご狩りも。

活動日
2019年2月16日(土)
活動場所
千葉県山武市 蓮沼殿下海岸林

活動レポート

8年目を迎えた九十九里浜の海岸林再生活動は、クロマツの苗を植えて、目印棒を設置することからスタート!

2011年3月11日に日本中を震撼させたあの東日本大震災から8年が経ちました。森ライでは、津波による被害で木々が枯れてしまった千葉県九十九里浜の海岸林を取り戻すため、同年8月にプロジェクロを立ち上げ、翌2012年から植林を続けてきました。そして迎えた2019年。8年目を迎えたここでの復興活動の第一歩は、クロマツ2,000本の植林と目印棒の設置です。
まずは東北方面に向かって黙祷!

黙祷!

森ライではこれまで、2012年から過去7年間で毎年3,000本〜1万本、総面積5.6ヘクタールに5万6,000本ものクロマツの苗を千葉県山武市蓮沼の殿下海岸に植林してきました。千葉県との協定による6ヘクタールの最終目標に向けて、この日は80名を超える参加者の方々とともに、約2,000本の苗を植えていきますが、まずは、「あの日」への想いを風化させないためにも、いつものように甚大な被害を生んだ震源地の東北方面に向かって黙祷。

今回からコンテナ苗を使用

初登場のコンテナ苗

今回は人数が多いので4班に分かれ、班ごとに苗やスコップ類を配布して、作業方法を説明していきました。苗を植え、その隣に夏場の下草刈りどきに役立つ目印棒を打ち付けていくのはこれまでと同じですが、今回から変わったのが苗の形状です。これまでの裸苗は2年がかりで育てられたものですが、コンテナ苗だと1年で出荷できるので、生産者側への配慮から林野庁も今後この苗を推奨していく方針とのことです。プラスチックのポットに入っているので、ポットをカッターで切ってはずし、1本1本植えていきます。

剣先スコップとコンテナ苗専用の穴あけドリルを併用

右がコンテナ苗専用の穴あけドリル

コンテナ苗には、専用の穴あけドリルもあります。目標地点に差して、側面に着いている踏み台に足を乗せて踏み込めば、先端が尖っているため軽い力で深く刺さり、またコンテナ苗の形状に程よい直径の穴が掘れるという優れモノです。ただし、こちらは本数が限られているので、剣先スコップと併用しながら作業を進めていきました。

約2時間半の作業で目標の予定数完了

身体を動かすにはもってこいの気候でした

石灰で印をつけておいた箇所が今回苗を植えていく場所です。雑草の根が広がっている場合は専用ドリル、柔らかい砂地は剣先スコップという具合に使い分けながら、掘っては苗を植え、横に目印棒を差していくこと約2時間半。寒くも暑くもなく風もほとんどない絶好の植林日和に恵まれて、うっすらといい汗をかいたころに無事に作業終了。現地集合で、ここまでの作業に加わっていただいた方々とはここでお別れです。いつもありがとうございます!

新鮮なお刺身定食の昼ご飯

新鮮な魚介が楽しめるのも九十九里の魅力です

作業を終えたら、新宿からのバス組を中心に、お昼ご飯〜いちご狩りへとバスで移動。この日のお昼は、駐車場が満杯になるほど賑わう「漁師がやっている本物の店 ばんや」の新鮮なお刺身3品が嬉しい定食です。

食後のデザートは食べ放題のいちご狩りで

平均で20〜30個、多い人は50個以上食べた人までいました

昼食後はさらに移動して、この時期の房総名物いちご狩りを楽しみに「さくだファミリー農園」さんへ。紅ほっぺ、とちおとめ、やよいひめ、もういっこ等、真っ赤に熟した完熟いちごの食べ放題で口の周りを真っ赤にした人たちを乗せて、バスはまた新宿へと帰っていくのでした。皆さん、お疲れさまでした!

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  • 石灰で印をつけた箇所がこの日のターゲットです。

  • 新兵器のコンテナ苗専用穴あけドリルも大活躍。

  • 目印棒は、掛け矢と呼ばれる木槌でトントンと。

  • 小さなお子さんたちの手も借りました。

  • 森ライの活動はお子さんがまだ小さなご家族での参加も大歓迎です。

  • 植林完了。目標地点はクロマツの苗と目印棒で埋め尽くされました。

  • さあ〜がんばるぞ。エイ!エイ!オー!!

  • お店の小上がりを占領してお昼タイム。

  • ハウスのなかは、いちごを傷めないように通路をまたぐことは禁止。一方通行で進みます。

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Voice
─参加者の声─
  • 吉田さんご一家
    奥様主導で参加されたということで、お話は奥様に伺いました。「会社で環境系の業務をしていまして、代表の竹垣さんにお話を伺ったことがあるんですね。それで、いつかは参加したいと思っていましたが、ようやく実現して一家4人でやってきました。ガチガチになって気負いながらの活動というよりも、家族で出掛けて楽しんでいるうちに、実は世の中の役に立っているというのがいいなあと思っていたので、ちょうどピッタリでした」
  • 栗原さんご一家
    「会社経由でこちらの活動については以前から知っていました。会社には毎回参加しているような人もいますが、娘が“ボランティアがやりたい”と言っていたのを覚えていてくれたリピーターの方に声をかけてもらって初参加です。ボランティア的なことは、これまでもゴミ拾い活動や竹林の伐採など10回近く参加してきましたが、植林は初体験です。もっと大変なのかなと思っていましたが、さくさく掘れましたし、緑がだんだん増えていくのが目に見えてやり甲斐がありました」
  • 左から、和田さん、Y.Y.さん、マサノさん
    「森ライさんの活動を支援させていただいている会社に務める3人でやってきました。私は昨年の八王子に続いて2回目の参加になります。海岸林の作成に関わることができて大変勉強になりましたし、とても有意義な時間が過ごせたと思います」(和田さん)

    「私は長野の草刈り、八王子の稲刈りに続いて3回目の参加です。閉会式のとき、何十年か後に私たちが今日植えた苗が防風林として活躍するんだよと聞いて、ちょっとジーンとしちゃいました。いちご刈りでは、たくさんの種類を一度に食べ比べたことがなかったので、これもいい経験になりました。食べた中では、とちおとめが一番美味しかったのが意外でした(笑)」(Y.Y.さん)

    「八王子の稲刈りに続いて2回目の参加です。今日は天気も良く、それほど寒くもなく、気持ち良かったです。去年は、稲刈りの後に森に行って路づくりをやったりしたので、今回も大変なのかと思っていましたが、今日は作業も早めに終わりましたし、その後のお昼ご飯も美味しく、いちご狩りまで、ぜんぶ楽しかったです」(マサノさん)