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2019/10/13 Updated

バーベキュー!草刈り!海の家!九十九里浜での復興ボランティアツアー

活動日
令和元年8月24日(土)
活動場所
千葉県山武市 蓮沼殿下海岸林

活動レポート

雨にも負けず刈ってきました。クロマツの苗木たちよ、すくすく育て!

東日本大震災の津波によって被害を受けた千葉県・九十九里蓮沼海岸の海岸林を再生するため、震災直後の2011年にスタートしたクロマツの植林活動。毎年夏には、周りにはびこった雑草を刈り取り、クロマツの生長を後押しする「下草刈り」を数回にわたって行います。この日も一般参加者や企業ボランティアなど、約50名が集合しました。
順調に育つクロマツたち

順調に育つクロマツたち

猛暑続きの夏ですが、この日は運よく薄曇り。蒸し暑さはあるものの、時折吹く海からの風が心地よく、比較的作業日和だと言えそうです。下草刈りをするのは2017年に植林した区画で、事前の調査では植林した苗木のうち9割ほどがうまく根付き、順調に生育を続けています。2年目のクロマツたちは腰の高さほどまで背丈を伸ばし、なかにはもう松ぼっくりをつけている木もありました。

安全に気を配りながらの作業

参加者は3つのグループに分かれ、草刈り鎌の使い方や作業時の注意点などを確認すると、待ちきれないようにすぐ手を動かし始めます。刃を雑草の根元に当てて鎌を静かに引くこと、ノイバラのトゲやハチの巣に気をつけること、そして、クロマツを間違えて刈ったり踏みつけたりしないようにすること。下草刈りは単純な作業に見えますが、じつは気をつけるべき点が多いのです。とはいえ、数年にわたって参加している方も多く、みなさん手慣れた様子でザクザクと鎌を動かしていました。

クロマツの生長を助ける下草刈り

クロマツの生長を助ける下草刈り

毎年訪れていると、雑草の種類にもさまざまあることがわかります。今年はイネ科の雑草が目立ち、参加者たちはどこまでもつながって伸びる地下茎を追いかけるように刈り進めていきます。クロマツの周りは特にていねいに。日ざしを遮る雑草を取り除くことでクロマツたちは十分に光を浴び、活発に光合成をして、たくましく生長することができます。作業開始から1時間ほどたつと区画は目に見えてすっきりとしてきました。

雨の中、ノルマ達成!

雨の中、ノルマ達成!

休憩を挟みながら2時間ほど作業を続けるうちに、ポツポツと雨が降り始めました。空を気にかけながらも手は止めず、目の前の雑草を刈り続ける一同。しかし雨の勢いは強まり、やがて本降りになってきました。区画全体をおおよそ刈り終えたところで終了の合図。手分けして道具を片付け、昼食場所である海の家へと移動します。

夏のレジャーも満喫

夏のレジャーも満喫

お昼は毎年のようにお世話になっている、海の家・ひらのやさんでBBQです。カラカラの喉を潤す人、さっそく鉄板に向かって準備を始める人、水着に着替えて海に飛び出す子どもたち。いつの間にか雨はすっかり止み、まだまだ夏のにぎわいを見せるビーチを眺めながら、おなかいっぱい食べて遊んで、思い思いに楽しい時間を過ごしました。次は冬の地ごしらえ、春の植林と活動はこの先も続きます。また次の季節も、この場所で元気にお会いしましょう!

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  • 朝10時、現地に到着しました。薄曇りの空にほっとした表情を見せる人も。

  • 2年目のクロマツたちは元気に育っています。雑草を刈って生長を手助けするのがこの日のミッション。

  • まだ小さいけれど、松ぼっくりをつけている木もありました。

  • ちびっ子も目の前の草をひたすらザクザク。

  • 大人の背丈を超えるほど雑草が伸びているところも。

  • 雨が降り始めましたが、目の前に雑草があると刈らずにはいられません。

  • 作業終盤。周りの雑草がなくなると、クロマツたちがいっそう元気に見えます。

  • お昼はお肉も野菜もたっぷりのBBQ。このあと大量の焼きそばも投入されました。

  • お盆をすぎましたが、九十九里海岸はまだまだ夏のにぎわい。子どもたちはお昼そっちのけで海へダッシュしていました。

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Voice
─参加者の声─
  • 森山葵さん
    一年ほど前から会社の広報・CSR活動を担当する部署に配属になり、社内のボランティア参加を増やすことを目標に、これまで積み木づくりや知育パズルづくりなどの活動を森ライさんと一緒に行ってきました。野外での活動にも一度は参加したいと思っていて、今日プライベートで初めて来てみました。思っていたよりクロマツが大きく育っていますね。これまでに、宮城県名取市の海岸林再生、白神山地の環境保全などのボランティア活動も経験しましたが、場所によって植物の生長に違いがあることなど、いろいろな発見があります。
  • 馬返順子さん
    森づくりに興味をもったのは、内山節先生の『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』という本を読んだのがきっかけです。私は大分県出身で、子どものころから山や森はとても身近な存在でした。本を読んだことで、自分も森のために何かできないかと考えるようになり、いろいろと調べていくうちに森ライの活動を知って、一番日にちが近かった今日参加することにしました。自分の手で森の再生や保全に役立つことができるということがわかってよかったです。私たちが少しずつ手を加えながら、森が自分で育っていくような環境づくりを学んでいけたらと考えています。
  • 川津幸子さん
    職場で復興支援ボランティアの募集を見て、森ライの活動を知りました。これまでに、福島県のりんご農家さんのお手伝いや車椅子ラグビー大会のお手伝いなど、いろいろな活動に参加してきました。絵本やクリスマスカードづくりなど、社内での昼ボラにも参加しています。ひとくちにボランティアといっても、中心となる人のキャラクターによってそれぞれ違いが出るのが面白いですね。今日は参加者も会社仲間から親子連れまでいろいろな方がいて楽しいです。草刈りはちょっと腕が痛くなるけれど、涼しげな波の音を聞きながらの作業も心地いいです。