コロナをやっつけろ、ちびっ子たち。代々木公園でツリークライミングしよう!
- 活動日
- 令和2(2020)年10月31日(土)、11月1日(日)
- 活動場所
- 代々木公園「西門」付近の芝生(テント設営しています)
・会場協力:代々木公園サービスセンター(東京都公園協会)
活動レポート
秋らしい天候に恵まれた2日間。 都会の公園で60人近い親子が木登り体験!
道行く人たちに注目されながらの木登り大会
9月の八王子市長池公園に続いてツリークライミング体験会がやってきた舞台は、東京のど真ん中、都民の憩いの場として有名な代々木公園です。今回も先生役をお願いしたツリークライミング・ジャパンに所属するツリーマジックの方々が選んだ木は、登る途中に腰掛けられそうな枝があったり、いろいろ楽しめそうな、樹齢50年は超えていそうな大きなクスノキ。その舞台は西門近くの遊歩道のすぐ横ということもあって、まだ会場を設置している段階から、入園する方々からイベントに対する質問が相次ぐ、なかなか注目度の高いなかでの開催となりました。
コロナの時代にまずする大切なこと
コロナ禍の時代、参加者の方々にまずお願いするのは検温と体調に関するアンケートです。受付には消毒用のアルコールを常備。もちろんマスク着用も必須です。
ツリークライミングの高い安全性
この度、私たちが文部科学省の補助事業として認定された体験会で行うツリークライミングについて、簡単に説明しておきます。もともとは、樹木を管理するのを職業とする人たちのためにアメリカで開発された、専用のロープやサドル(安全帯)を利用して木に登るための技術です。そして今ではレクリエーションとして、木や自然環境との一体感を味わう体験活動としても広まっています。日本に伝わって20年ほどになりますが、その間、30万人ほどが体験会に参加し、一度の事故もないという高い安全性もこのイベントの主体に選んだ理由でもあります。そんなことをまずは開会式のご挨拶替わりにさせていただきながら、体験会スタート!
安全性を高める第一歩は、まず身体を暖めることから
ケガを防ぐための第一段階は、準備体操。木の動きを真似した「もくもく体操」で身体を暖めます。そして、ヘルメットをかぶり、手袋をはめ、空中で座るために付けるツリークライミング専用のサドルを装着したら準備完了。
まずはブレイクスの扱い方をしっかり頭に入れる
ツリークライミングの高い安全性を支えるのが、3種類のロープの結びと、その使い方に関する約束事です。まず、扱い方をしっかり頭に入れておきたいのが、ジェイソン・ブレイクスさんという人が発明したのでその名がついている「ブレイクス」と呼ばれる結びです。この結びを下から上にスライドさせたぶんだけ身体は上昇し、手を離せばぎゅっと締まって強力な摩擦の力が身体を支えます。ただし、ブレイクスの上や横を持った瞬間、摩擦はゆるみ、下に滑り落ちることになります。なので、登るときは常にブレイクスを下から上へ、そして横や上を持つのは降りるときだけ。これをまずは頭に入れておきことが肝心です。
さらにフットループとセーフティー、2つの結びを覚える
ブレイクスを上にスライドさせるためにはロープに余裕がなければなりませんが、それを作るためには、手の3倍の力が出せるといわれる足を使います。足をフットループと呼ばれる結びの輪のなかに入れ、下に向かって踏み込み、ロープに余裕ができたところでブレイクスを上にスライド。それを繰り返していくことで、身体はどんどん上に登っていきます。そのとき、誤ってブレイクスの上や横を持ってしまって滑り落ちないようにするストッパーが、フットループの下に結んでゆくセーフティー。これが覚えておかなければならない3つ目の結びです。
3つの結びを覚えたら、あとは自由に空中を散歩
3つの結びの役割と使い方を覚えたら、あとはどんどん上を目指して登っていくだけです。張り出した木の枝に腰掛けたり、ところどころに設置されたハンモックに乗って休んだり、両手が自由になるツリークライミングならではの利点を活かして写真を撮ったり、上からの風景を楽しんだり…。思い思いのペースと工夫で、次第に慣れてきたちびっ子たちも、そして親御さんも、自由に空中散歩を楽しんでいただきました。森ライでは今後もツリークライミング体験会を開催していく予定ですので、興味を持った方はぜひご参加ください。
Voice
─参加者の声─
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笠上結衣ちゃんとお母さん
「結衣のお友達家族に誘っていただいて、家族4人でやってきました。ツリークライミングは、たぶん写真などで見たことがあるとは思うのですが、もちろんみんな初体験です。やる前にはもうちょっと簡単なのかと思いましたが、覚えなければならないロープのシステムなどがあって、必至に聞いて頭に叩き込みました(笑)。でも、実際にやってみると、すぐそばでスタッフの方が見ていて教えてくださいますし、声をかければすぐに来てくれますし、安心して楽しむことができました。ただ、ハンモックや枝に座ったりできなかったのだけが心残り。またチャンスがあれば、ぜひそれにもチャレンジしてみたいです」