忘れるな3.11。クロマツの植林で、蓮沼殿下海岸林の復活へもう少し。
- 活動日
- 令和3(2021)年2月20日(土)
- 活動場所
- 千葉県山武市 蓮沼殿下海岸林
活動レポート
震災から10年。コロナ禍のなか 30名近い有志の手を借りて、2000本の苗を植林!
東北に身体を向けて黙祷

東北に向けて、黙祷!
森ライでは、これまで約6万本のクロマツの苗を植えてきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年の夏は恒例の下草刈り活動をスタッフの手によるものでしかできず、この蓮沼の地でのボランティア活動は昨年2月に植林を行って以来となります。これまで植えてきたクロマツたちがすくすくと順調に生長しているのを見れば、俄然やる気が湧いてくるというものです。そして、いつものように、お集りいただいた方々にボランティアの趣旨や作業の説明をし、東北地方に向けて黙祷を捧げました。
1m間隔で、苗木植え付けの目印用の割り箸差し

田植えのように後ろ向きに進みながら割り箸を差していきました。
この日のミッションは、2000本を目標に、クロマツの苗を植えることです。そのために、まずは苗を1m間隔に植えていくための目印となるように、メジャーと紐を利用して測りながら、スプレーで赤く塗った割り箸を差し込んでいきました。
苗の根がきとんと収まる大きさの穴掘り

目印棒の横に掘った穴。
次に行うのは、差した目印の横に苗木の根がすっぽりと入るくらいの穴を掘っていくことです。これまでは、先の尖った剣スコップを使っていましたが、今回は唐鍬も併用しながら作業を進めました。
掘ったら、苗を植えて、きちとんと苗の周りをフミフミ

掘って、植えて、踏み固める。3つの動作を繰り返します。
掘った穴には苗木を植えていきますが、植えた苗の根と土の間に隙間がなく、しっかり密着して水分を吸収できるように、苗の周囲を足で踏み固めていきます。苗の周りを踏むのは、なんとなく苗木が可哀想な気がするかもしれませんが、苗の生長にとってはとても大事な作業でもあるのです。
植林がもう少しでおわります

感染の防止のため、密を避けて作業は行われました。
今回参加いただいた方々には何度もリピートしていただいている方も多く、着々と作業が進められ、目印棒の横には次々と苗が植えられていきました。ここでの植林は、今回より少し広めの面積を残すのみとなりました。そしてそこの植林が済めば、殿下海岸への植林作業は終了となり、今後は暑い時期の下草刈りと、すでにヒトの背丈を超えるまでに大きく育った2012年以降に植えた地点での間伐へと作業が進んでいくことになります。殿下海岸の保安林は、飛砂防備、潮害防備、保健という3種類の保安林に指定されていましたが、再びその機能を果たすまでに生長するには、まだまだ長い年月が必要です。
作業を終えて全員集合

汗も泥も多少の筋肉痛もすべて皆さんの勲章です。
午後を少し回り、予定通り2000本の苗木の植林が完了したところで全員集合。皆さんお疲れさまでした。そして、コロナ禍のなかご参加いただき、本当にありがとうございました。
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ヒトの背丈を優に超えるまでに生長した2014年の植林地の横を歩いて作業場所へ。
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ここがこの日のボランティア現場です。
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「今日も頑張るぞ〜!」
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目印の割り箸を差す位置はメジャーで測りながら。
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グサッ、グサッ。今回の穴掘りには唐鍬も登場。
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小さいお子さんだって大活躍。
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そうそう。疲れたら休み休みでいいからねー。
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目印棒の脇に次々と苗木が植えられていきました。
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お見事!ボランティアによる、クロマツ苗木の植樹完了。
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Voice
─参加者の声─
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山口さんご一家
TOTOバスクリエイトに勤務する奥さんにお聞きしました。 「私は震災の翌年の2012年、まだこの子がお腹にいるときに参加しましたが、今回は初参加の主人と息子を連れてやってきました。コロナ禍のなかですが、家でゲームばかりしているのではなく、身体を動かすのは大切ですよね。すでに腰が痛かったりしますが(笑)、子どもと一緒に海も見られましたし、いい機会になりました」