高原の小さな秋を楽しみながらブナの森づくり
里山の秋祭りとダリア園も見に行こう!
- 活動日
- 2016年9月10日(土)11日(日)
- 活動場所
- 長野県下高井郡木島平村 カヤの平高原牧場
活動レポート
木島平村の魅力も満喫できた 有意義な森づくり活動
使われなくなった牧草地をブナの森に!
ブナの森づくりプロジェクトは、木島平村が1956年に国有林を借り受け開墾して作ったカヤの平高原牧場の未利用牧草地を元のブナの森に還す活動です。牧草地は、牧草の根が層をなしているため、そのままではなかなか森に還ってくれません。そこで、2m間隔で幅1mの地表を重機で剥ぎ取り、そこに人の手でブナの稚樹を移植することで森をつくっていきます。
下高井農林高校の生徒12名が活動に参加
初日には木島平村にある下高井農林高校グリーンデザイン科の2年生、12名が2名の先生に引率されて森づくり活動に参加してくれました。カヤの平高原は木島平村の水源地の一つ。ブナの森づくりは木島平村の人たちにとっても大切な活動です。木島平村役場が下高井農林高校との仲立ちをしてくれて今回の活動が実現しました。村外から通学する生徒が多く。カヤの平高原に来たのは初めてという人ばかり。村の中にこんなに美しいブナの原生林があることに驚いていました。掘り採りの仕方やブナの見分け方を説明して、みんなで協力してブナの稚樹を掘り採りに取り掛かります。掘った苗はリアカーに積んで植栽地まで運び、移植をしてもらいました。森ライメンバーは二日目に植えるので、この日は掘り採りに専念です。
木島平村に古くから伝わる里山の秋祭り
夕食は恒例のケヤキの森公園でバーベキュー!食事後、宿舎に戻ってから秋祭り見学に出かけました。木島平村では9月になると毎週末、村の各地区で里山の秋祭りが開催されます。古くから伝わるお祭りで、最初に地区の区長さんの家から松明を持った天狗が舞いながら神社まで練り歩き、鳥居に張り渡された縄を切り払い天狗が神社に入ります。次に神社の境内で巫女さんによる舞の後、五穀豊穣を願って獅子舞が奉納されるというものです。このお祭りがいつの頃から始まったのかは不明ですが、近くに信濃の三大修験場( 飯綱、戸隠、小菅) があることから修験道の影響も多く受けていると考えられています。今回は、西小路・中島地区のお祭りを見学しました。この祭りが終わると村では稲刈りが始まります。
二日目も元気に森づくり
二日目、森ライメンバーは前日に掘り採ったブナ稚樹の移植です。高原にはもう秋の気配が忍び寄ってきています。カヤの平高原は11月の初めには林道が閉鎖され、雪に閉ざされます。雪の重みに負けずに大きく育つように、ていねいにブナの苗を植えてミッションを完了。お昼は、木島平村で唯一のステーキハウス「デンバー」でステーキランチです。このお店は、お米も付け合わせのお野菜も木島平産。一生懸命に森づくりをしたご褒美に舌鼓を打ちました。
木島平村自慢のダリア園で大輪の花を観賞
お腹もいっぱいになったところで宿舎のパノラマランド木島平に戻り温泉に!そして、近くのやまびこの丘公園のダリア園を見学してから帰路につきます。やまびこの丘公園は四季折々の花が咲く美しい公園です。とくに2万本近く植えられた大輪のダリアの花が咲き乱れる光景は圧巻でした。今回の活動では、木島平村の様々な魅力に触れることができて大満足。木島平村の高校生と活動を共にできたのも大きな収穫でした。秋の日が傾き始めた頃、稲刈りが始まる木島平村を後にしました。