日本ロレアル「シチズンデー」の環境貢献活動
九十九里の海岸林復興活動
- 活動日
- 2016年6月29日(水)
- 活動場所
- 千葉県山武市蓮沼殿下海岸
活動レポート
日本ロレアルの環境貢献活動 その2。
九十九里海岸の津波被害林復興のための下草刈り活動。
社員同士の一体感も醸成
水曜日の早朝、まだ人影もまばらな東京駅の丸の内ビル前に参加者がぞくぞくと集まってきます。全員がそろったところでバスは千葉県山武市蓮沼殿下海岸へと出発しました。同じ会社でも部署が違い、初めて顔を合わす人もいるのでバスの中で自己紹介。普段、仕事では接することがない人と社会貢献という同じ目的に向かって一緒に汗をかき、親交を深めることができるののもこの活動のいいところです。森ライスタッフもバスのモニターを使って、海岸林の役目や下草刈りが必要な理由、現地の様子などをスライドショーで紹介。目的地に近づくにしたがって参加者の気持ちもだんだんヒートアップしてきます。
植えただけでは、森は育たない
殿下海岸では、2011年の東関東大震災直後から森のライフスタイル研究所が、津波被害に遭った海岸林の復興活動を展開しています。しかし、木を植えるだけでは森は育ちません。植えた後の5年から7年の間、夏の暑い時期に雑草や灌木類を刈り取り、苗に日光が十分に当たるように世話をする必要があります。日本ロレアル社員の皆さんの本日のミッションは、2014年に植林をしたフィールドの雑草を手鎌で刈り取り、クロマツの苗を雑草から救い出すことです。ウィークデイということもあり渋滞に巻き込まれることもなく予定時刻に現地に到着。まず海岸に集まり開会式を行いました。天気は薄曇り。雨に降られる心配はなさそうです。直射日光にさらされることもなく草刈り日和といっていいでしょう。
雑草とチクチク痛い松葉との闘い
2014年にクロマツの苗を植えたフィールドでは、人の肩の高さくらいにまで苗が育っていました。しかし、今年は雑草の生育も旺盛で、人が入っていく余地もないほどです。鎌で雑草を刈り取りながら植栽地に分け入って下草刈りを開始しました。鎌を使うのが初めてという方も多かったのですが、すぐにコツをつかんで刈り進んでいきます。クロマツも大きく育ち、周囲の枝を伸ばしています。松の葉は細くとがった針のようなので、触れると服の上からでもチクチク痛いのに困りました。参加者からは、せっかく雑草を刈り取ってあげているのに、その仕打ちはないよ!という声も。海岸林の代表的な樹種、クロマツは別名「雄松」ともいい、山間部に多いアカマツ(別名、雌松)に比べて葉が硬いので触れると痛いのです。
過酷なミッションをみんなで協力して達成
曇り空で日差しが弱いとはいえ作業をしていると汗だくになります。熱中症にならないよう適度に休憩をいれ水分を補給しながら作業を続けます。予定時間までに約0.4haある2014年植栽地の半分近くまで刈り進むことができました。後ろを振り返ると、雑草がなくなりすっきりしたフィールドにクロマツの苗が元気よく育っているのがわかります。汗を流した成果が目で見てわかるので、大きな達成感を得られるのが下草刈りのいいところです。作業中、アシナガバチの巣を2つほど発見。一人の参加者が刺されてしまいましたが大事には至りませんでした。参加者からは、こんなに雑草が生い茂っているとは想像ができなかったという声も。しかし、やりがいがあり、また機会があったら参加したいともおっしゃっていただけました。作業の後は、ホテル浪川荘でお弁当の昼食。お風呂にも入り、東京へと帰還しました。