カヤの平高原牧場、スタッフ下草刈り
- 活動日
- 2016年7月15日(金)16日(土)
- 活動場所
- 長野県下高井郡 木島平村 カヤの平高原牧場
活動レポート
2016年移植予定地に生い茂った雑草を
森ライスタッフで下草刈り
実は下草刈り不要なブナの森づくり
7月の2日間、森ライスタッフ2名でカヤの平高原牧場の移植エリアの下草刈りを行いました。通常、下草刈りは植林後の夏の時期に苗の生育のために行いますが、カヤの平高原牧場では、生い茂った雑草・灌木のため移植エリアに入りにくくなるために下草刈りを行います。ブナは春先にいち早く葉を開き、その時期にスクっと1年分生育し、その後は日陰でゆっくり休み冬芽に栄養を貯えます。ブナは、代表的な陰樹のひとつです。陰樹とは、最低限必要な光合成量が少なく、比較的暗い場所でも生育できる樹木。なので一般的な意味での下草刈りは不要なのです。今回の下草刈りは、移植を容易にするために行いました。
激しい雨で一時作業を中断
6月に森ライ活動で来たときよりも雑草はいちだんと背が高くなっていました。移植場所まで続く道も雑草に覆われ、わかりにくくなっています。とりあえず苗の掘り採り場所へ続く道の除草を開始。新しい掘り採り場所へ向かう道も草を刈っておきました。ここで、急に激しい雨が降りはじめ、ちょうどお昼どきだったので牧草地の外の東屋へ退避。お昼を食べながらしばらく待機して、小降りになったところを見計らって合羽を着て作業再開。9月、10月の森ライの活動で移植予定のエリアの草刈りを行いました。
一面、ワラビの大群生になっていた移植予定地
移植エリアはワラビの大群生になっていました。移植エリアは、数年前に重機を使って2m間隔で幅1mの表土を剥ぎ取っています。林縁部から掘り採ったブナの稚樹は、土を掘りやすい表土を掘り採った部分に植えています。しかし、一面のワラビに覆われてしまっていてちょっと見ではわからない状態。植林後の下草刈りと違って植えた苗を誤伐する心配はないので気が楽ですが、ときどき大きな石ころがあるので注意が必要です。
2016年のブナの森づくりの準備完了
2日目は天気も回復し晴れ間も見えてきました。この日は、木島平村と森林の里親協定を結び、カヤの平高原牧場内に“地球樹(ちきゅうぎ)”の森と名付けた企業の森を持っている伊藤忠建材株式会社さんの移植予定地の下草刈りです。ここも背はそれほど高くありませんが一面草の海。たまにクマイチゴという棘のある灌木が茂みをつくっているのでやっかいです。2日間でなんとか2016年の活動に支障がでないよう整備できました。