森ライが企業向けに提供している、国産材を用いた社員参加型の木づかいプロジェクト。今回は、心臓ペースメーカーをはじめとする医療機器を取り扱うグローバル企業、日本メドトロニックさんによるカリンバづくりです。カリンバは、アフリカ生まれのシンプルな楽器。手のひら大の、箱もしくは板状の木材に固定された金属棒を指で弾いて、オルゴールのような音色を奏でます。森ライがオリジナルで用意したキットは、高知県四万十産のヒノキ板を使っているため、とってもいい香り。組み立てて、微妙な調律をクリアできたら完成で、難病の子どもたちのための滞在施設にお届けします。最後にチャレンジする参加者全員での合奏は、うまくいったでしょうか。
みんな初めてカリンバづくり!…その前に、竹垣隊長が、地球環境と日本の森の現状に関して簡単にレクチャー。恒例の森のクイズでしばし盛り上がります。この日のカリンバづくりは、森ライにとっても新たなプログラム。できあがったら「みんなで演奏してみましょう!」とは言ったものの、きちんとできるか、実を言うと隊長も内心少し不安でした。各々、キットの中にある説明書を開き、記載の手順に従い着々と作業が進められていきます。さて、うまくきれいな音が出るのでしょうか。
一通り組み立ててからが、楽器としてのカリンバをつくるうえで本当のスタート。真剣な面持ちで、一音一音指で弾いて確かめ、耳に近づけて聴いてみるけれど、なかなか自信が持てません。お隣さんの音色も気になります。何人かで相談しながら、正しい音を見つけていきます。「○○さんのがすごい!」と声が上がり、注目される方もちらほら登場。きれいなドレミが出ずに苦戦している方には、仲間の助け舟が出されます。
さすが優秀な社会人の皆さんです。全員が時間内に完成しました。しかし本当にきちんと仕上がっているかは、弾いてみないとわかりません。いよいよ合奏にチャレンジです!添付の楽譜のうち、最初は「かえるのうた」に挑戦しましたが、さすがに輪唱風はむずかしくて断念。失敗に終わったものの、一気に場が盛り上がりました!「きらきら星でいきます!」リーダーの掛け声で、各自で軽く練習した後、本番です!…澄んだ音で奏でられたのは、誰が聴いてもわかる「きらきら星」のメロディでした。最後の一音が響くと、皆さん大喜び!拍手拍手です。難病と闘う子どもたちにも喜ばれますように。ご協力ありがとうございました。
大成功です!みんな熱中していたし、私自身、とても楽しかったです。調律ができるか疑わしいと思っていたので(笑)、「きらきら星」がうまくいったときは感動しました!事前に、お話やクイズで環境について改めて考える機会を与えてもらったうえで、木材に触れる作業に移れたのも良い流れだと思いました。オフィス内で完結するプログラムは、担当者にとっても参加者にとっても貴重。募集をかけたらすぐに定員に達しましたよ。屋外で汗を流す活動はもちろん大切ですが、今回のように気軽に参加して学びになる活動も、バリエーションとして非常にありがたいです。